2005 Fiscal Year Annual Research Report
南米コロンビア未開地方に風土病として発症する落葉状天疱瘡の疫学的、免疫学的調査
Project/Area Number |
14406024
|
Research Institution | Kurume University School of Medicine |
Principal Investigator |
橋本 隆 久留米大学, 医学部, 教授 (20129597)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安元 慎一郎 久留米大学, 医学部, 助教授 (10220162)
辛島 正志 久留米大学, 医学部, 講師 (70211175)
|
Keywords | コロンビア / 落葉状天疱瘡 / 風土病 / 抗表皮細胞膜抗体 / デスモグレイン1 / エンポプラキン / ペリプラキン / BP230 |
Research Abstract |
正常ヒト皮膚切片を用いた蛍光抗体間接法で、29例のコロンビアendemic pemphigus foliaceus (EPF)血清および20例のブラジルEPF血清すべてでIgG抗表皮細胞間抗体が陽性であった。正常ヒト表皮抽出液を基質とした免疫ブロット法で、11例のコロンビアEPF血清および5例のブラジルEPF血清のIgG抗体が160kDa Dsg1に反応した。また、コロンビアEPF血清およびブラジルEPF血清とも、ほぼ半数が190kDaペリプラキンに反応した。210kDaエンボプラキン、BP230、Dsg3に反応する血清はわずかであった。エンポブラキン、ペリプラキンおよびBP230の各種リコンビナント蛋白を用いた免疫ブロット法で、13%-31%のコロンビアEPF血清がペリプラキンの各種リコンビナント蛋白に特異的に反応した。これに対してブラジルEPF血清はペリプラキンの各種リコンビナント蛋白にほとんど反応しなかった。コロンビアEPF血清およびブラジルEPF血清とも、エンボプラキン、BP230の各種リコンビナント蛋白に反応する血清はわずかであった。Dsg1とDsg3のELISA法で、コロンビアEPF血清およびブラジルEPF血清とも、ほぼ全例がDsg1に反応した。興味深いことに、60%のブラジルEPF血清がDsg3に反応したのに対して、すべてのコロンビアEPF血清はDsg3に反応しなかった。Dsc1-3のバキュロウイルス発現蛋白を用いたELISA法で3例のブラジルEPF血清がDsc1-3に反応したのに対して、すべてのコロンビアEPF血清はDsc1-3に反応しなかった。Dsc1-3のcDNAトランスフェクション法で、蛍光抗体法でIgA抗表皮細胞間抗体陽性の2例のコロンビアEPF血清はDsc1-3に反応しなかった。
|
Research Products
(7 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 日本皮膚科白書2005
Author(s)
玉置邦彦
Total Pages
385
Publisher
金原出版
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より