2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14406026
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
松岡 裕之 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10173816)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 文彦 名古屋大学, 医学部, 助教授 (40115556)
新井 明治 自治医科大学, 医学部, 講師 (30294432)
吉田 栄人 自治医科大学, 医学部, 講師 (10296121)
|
Keywords | マラリア / 分子疫学 / グルコース6リン酸脱水素酵素 / アジア / ベトナム / ミャンマー / 中国 / インドネシア |
Research Abstract |
アジア各国における、グルコース6リン酸脱水酵素(glucose6-phosphate dehydrogenase)欠損症を、迅速・簡便な方法で検出し、その変異者の比率を国・地域・民族別に比較する。ついでその変異部位を遺伝子レベルで解明することにより、民族の起源考証に役立つ資料を提供する。さらにこの研究を通じ、G6PD変異者の安価・簡便な方法をカウンターパート側の国に技術移転すること、などを目的としてアジアの各地を廻ってきた。 [1]ベトナム:2002年6月5〜9日ハノイのNiational lnstitute of Malariology, Parasitology and Entomologyを訪問した、カウンターパートであるDr Ta Thi Tinhに、G6PD迅速検査法の技術移転をし、また保存してあったろ紙採血検体を使って、実際に検査を実施した。 [2]ミャンマー:研究分担者の川本、およびカウンターパートのミャンマー保健省Dr KhinLinとともに2002年7月25日〜8月3日、ミャンマー中部のマンダレー市を碁点として周辺の村落を訪れ、マラリアの迅速検査とともにG6PD検査を実施した。欠損者からは0.5mlの血液を提供してもらい、日本へ持ち帰ってDNAの分析を行なった。 [3]中国:中国医科大学の羅恩傑教授、王継春調師をカウンターパートとして、10月20〜26日に、中国中部湖北省のかつてのマラリア流行地の中学校でG6PD検査を実施した。 [4]インドネシア:研究分担者の川本、およびカウンターパートであるDr Indah Tantular(Surabaya大学)とともに、2003年3月6〜16日フローレス島で、マラリア調査とC6PD調査を同時に行なった。欠損者からは0.5mlの血液を提供してもらい、日本へ持ち帰ってDNAの分析を始めている。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Matsuoka H, Jichun W, Hirai M, Yoshida S, Arai M, Ishii A, Baral MP: "Two cases of glucose-6-phosphate dehydrogenase-deficient Nepalese belonging to the G6PD Mediterranean-type, not India-Pakistan sub-type but Mediterranean-Middle East sub-type"Journal of Human Genetics. 47(in press). (2003)