2002 Fiscal Year Annual Research Report
カント『純粋理性批判』におけるポリツァイ・モデルの意義
Project/Area Number |
14510040
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
平田 俊博 山形大学, 教育学部, 教授 (60113974)
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Keywords | カント / 純粋理性批判 / ポリツァイ・モデル / 法廷モデル / 公共体 / フランシス・ベーコン / 立法モデル / 警察 |
Research Abstract |
18世紀後半におけるドイツ国内での、カント哲学普及に関する文献-カント批判と反批判を含む-、並びに、フランシス・ベーコンのカントへの影響に関する文献を、国内(随時)及びイギリスとドイツ-平成15年3月13日〜23日、大英図書館・ロンドン大学、ケンブリッジ大学、ベルリン自由大学、ベルリン・フンボルト大学-で調査して、ポリツァイ・モデルや法廷モデルや立法モデルに関連した必要文献リストを作成した。必須図書のうち国内で入手可能だった邦語図書(若干)と英語図書-ケンブリッジ版英訳カント全集既刊分-を設備備品費で購入した。独語図書については、今年度に作成した必要文献リストに基づいて、来年度に発注する予定である。日本倫理学会(平成14年10月12日〜13日、一橋大学)や日本カント学会(平成14年11月30日、京都大学)、比較思想学会(平成14年6月8日、仏教大学)、京都ヘーゲル研究会夏季例会(6月30日、広島県立女子大学)、「9.11」を多角的に考える哲学フォーラム(平成14年9月28日、早稲田大学)、西日本フンボルト会後援国際シンポジウム「科学技術と法モデルの形成」(平成14年11月29日〜12月1日、国際高等研究所)など、できるだけ関連学会に出席して、本研究テーマに関する最新の研究発表に注意すると共に、諸大学、研究所、図書館で文献を調査・収集した。 収集した諸文献を概念史的方法を用いて分析し、ポリツァイ、警察、国家、公共体、法廷、司法、立法、三権分立、ディシプリンなどの諸概念の異同と発展を、及びそれらのカントへの影響を、解明した。研究成果の一部を論文にして発表した-「カントと純粋理性の批判」、『羽陽学園短期大学紀要』第7巻第1号、2003年2月1日、71-98ページ-。
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Research Products
(1 results)