2002 Fiscal Year Annual Research Report
事象関連電位及び光脳血流反応を指標とするヒトの表情認知の研究
Project/Area Number |
14510089
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Research Institution | Sakushin Gakuin University |
Principal Investigator |
諸冨 隆 作新学院大学, 人間文化学部, 教授 (60003951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 秀彦 作新学院大学, 人間文化学部, 講師 (70348093)
室橋 春光 北海道大学, 教育学研究科, 教授 (00182147)
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Keywords | 表情認知 / 視覚誘発電位 / 顔関連電位 / 表情関連電位 / 光脳血流反応 / 近赤外線分光法 |
Research Abstract |
ヒトの表情認知に特異的な事象関連電位成分の析出に関する実験的研究において、次の成果を明らかにした。順応パラダイム(刺激変化パラダイム)を用いて、笑顔および怒り顔に対してP310成分(頂点潜時が310msecの陽性成分)がCz(頭蓋頂点)を最高振幅として特異的に生起することを見出し、日本心理学会第66回大会(2002)および生理心理学と精神生理学(2002)に発表した。また、空間周波数を変化させる(笑顔に対しては低空間周波数、怒り顔に対しては高空間周波数)ことによって表情認知に対するマスキングのあり方を変える,この手続きによって表情認知に特異的な電位成分を析出するための刺激の作成を認知心理学的な予備実験を行いながら進めている。 表情認知の変化に伴う脳血流反応を近赤外線分光法(NIRES)によって測定するための予備的実験を研究分担者である北海道大学大学院教育学研究科室橋教授とともに北海道大学教育学研究科の臨床生理心理学実験室において遂行し、そのときの実験結果と機器の性能条件とを検討し、浜松ホトニクス製のNIRO-300を購入し、作新学院大学の認知生理実験室において光脳血流反応の測定を様々な刺激条件下で行い、長時間持続視における表情認知変化の指標としての信頼性について検討を進めている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 三好, 諸冨: "顔刺激変化パラダイムにおける事象関連脳電位-P170・P310を指標とした検討-"日本心理学会第66回大会発表論文集. 552 (2002)
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[Publications] 三好, 諸冨: "変化パラダイムにおける顔刺激/モノ刺激に対する事象関連電位"生理心理学と精神生理学. Vol.20,No.2. 194 (2002)