2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510143
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山田 純 広島大学, 総合科学部, 教授 (00116691)
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Keywords | 音読潜時 / 調音意識 / 英語音読 / 母語干渉 |
Research Abstract |
難読状態から平常レベルに到達するための基準を読解=書記語の音韻変換×聴解と定義し、先行研究の位置づけをおこない、今後の研究の方向性を示した(RASK,2003)。続いて、日本人大学生を英語読解力レベルに応じて3群に分け、先行研究の調音意識テストを実施し、群効果を確認し、英語読解構成要素の総合図をまとめた(Dyslexia,2004)。そこでは、読みの学習に及ぼす発音の効果の可能性を指摘したが、ここから、母語である日本語の音読の諸問題が注目される。その基礎研究を推進するため、ボイスキーでひらがな1文字の音読潜時を測定した。しかし、先行研究においてその誤差が指摘され、本研究では、その誤差を再確認するとともに、ボイスキーの可能性と限界を明らかにして、今後の研究に示唆を与えた(Perceptual and Motor Skills,2003a)。また、漢字音読潜時の決定要因が漢字学習時期であるとする先行研究では、音節の長さは音読潜時に効果を及ぼさないと結論づけているが、その研究では、英語などのケースに基づき、音読潜時が音節の長さに比例して直線的に長くなるという前提に立ち、その仮説を漢字音読に関して否定している。しかし、本研究では、そのデータを再検討し、1音節語が2音節語に比べて時間が長いという結果を得た(Perceptual and Motor Skills,2003b)。これは、日本人の英語音読に影響を与えるはずであり、今後の研究課題として残る。これらは、母語からの英語の読みへの影響あるいは干渉ととらえられる。一方、漢字圏の英語学習者は、漢字という形態素表記文字からの影響を受けるという論がCognitionに発表されたが、これに対する反論を同誌に発表予定である(Cognition,2004)。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Jun Yamada: "Reading potential and dyslexia"RASK. 18. 49-67 (2003)
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[Publications] Jun Yamada: "Implications of articulatory awareness in learning literacy in English as a second language"Dyslexia. 10. (2004)
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[Publications] Jun Yamada, Katsuo Tamaoka: "Measurement errors in voice-key naming latency for hiragana"Perceptual and Motor Skills. 97. 1100-1106 (2003)
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[Publications] Jun Yamada: "Articulatory planning in naming single word-kanji characters"Perceptual and Motor Skills. 97. 1332-1334 (2003)
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[Publications] Jun Yamada: "An L1-script-transfer-effect fallacy : A rejoinder to Wang et al.(2003)"Cognition. (2004)