2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510152
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
笹山 郁生 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (30235296)
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Keywords | 社会的認知 / 対人情報処理 / ステレオタイプ / ステレオタイプの活性化 / ジェンダー・ステレオタイプ |
Research Abstract |
本研究の目的は,初対面の人物と出会った時に活性化されるジェンダー・ステレオタイプが,どの程度の時間,持続するのかについて検討することにある。本研究では,初対面の人物との相互作用初期に活性化されたジェンダー・ステレオタイプの持続性は,ごく短時間(長くても10分以下)であるという仮説を検証する。 平成14年度は,まず,実験準備として,刺激ビデオと従属変数測定のためのプログラムを作成し,予備実験・調査を実施した。その後,第1実験を実施した。 第1実験では,新入生が大学生活に適応するために注意すべきことを,大学4年生(刺激人物:男性か女性のいずれか)がアドバイスしている内容のビデオを,男子大学生88名に視聴させた後,女性関連語/男性関連語/中性語から構成された有意味語と,無意味語とをCRT上に提示し,各単語が有意味語か無意味語かを判断させるという語彙判断課題を実施し,各単語に対する被験者の反応時間を測定した。なお,被験者は,大学紹介ビデオの冒頭部である刺激人物の自己紹介場面のみを見る条件(刺激人物は,約30秒間登場)か,ビデオ全編(約13分間)を見る条件かに,ランダムに割り当てられた。 なお,主要な分析としては,各単語に対する被験者の反応時間を従属変数として,2(刺激ビデオの提示時間:短時間/長時間)×2(刺激人物の性:男性/女性)×3(判断された単語の種類:女性関連語/男性関連語/中性語)の3要因分散分析を実施する予定であり,現在,分析中である。
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