2002 Fiscal Year Annual Research Report
入院経験による価値観・統制感認知の変容に関する研究
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14510179
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
金城 亮 名桜大学, 国際学部, 助教授 (00279431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高良 美樹 琉球大学, 法文学部, 助教授 (30264469)
東江 平之 名桜大学, 国際学部, 教授 (80044808)
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Keywords | 入院経験 / 価値観 / 健康行動に関する自己効力感 / 状態不安 / 生き方 |
Research Abstract |
平成14年度においては、入院患者を対象とした調査票を作成し、実施した。 調査項目は、(1)健康行動に対する自己効力感尺度(金・島田・坂野,1996)、(2)STAI (Spielberge,1970;清水・今栄,1981)より状態不安尺度、(3)終局的および道具的価値尺度(Rokeach,1967,1973;東江,1970)、(4)「生き方」意識インベントリ(梶田,1990)より9項目、(5)インフォームドコンセントおよび退院後の生活予測を問う項目、(6)入院時の状況や退院予定などを問う項目、(7)調査対象者の属性、等から構成される。この他、上記調査の回答者を対象に、退院後の記入・投函を依頼して葉書調査票を配布した。葉書調査票は、(1)退院後の体調、(2)退院日と入院期間、(3)退院後の通院状況、(4)今後の生活の見通し等を問う項目からなる。 平成15年3月6日現在、沖縄県の北部・中部・南部地域の4つの総合病院において、内科・外科・整形外科等に入院中の患者から132件の有効回答を得た。回答者の内訳は、年齢範囲が14〜91歳(平均年齢61.60歳)。性別は男性61名・女性70名。入院時の状況は、救急44名、健康診断後の指示26名、慢性疾患16名、自ら来院12名、その他29名。調査時点までの入院日数は1〜180日(平均32.94日)であった。 収集したデータについて、入院状況および状態不安が価値観や生き方尺度に及ぼす影響を中心に分析をおこなっている。多面的な統計的検定および考察をおこなうには、なおケース数が十分ではないが、分析結果の中間報告を平成15年度の日本社会心理学会第44回大会において発表報告する予定。 平成15年度も可能な限り調査を続行し、データの追加・充実をはかるとともに、健康心理学的観点からも総合的な分析・考察をおこなった上で、報告書を作成する予定である。
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