2002 Fiscal Year Annual Research Report
障害者のインターネット利用の実態と情報アクセシビリティ保障に関する実証的研究
Project/Area Number |
14510230
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
宗岡 光彰 東京工科大学, メディア学部, 教授 (60329175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小森谷 久美 東京工科大学, 片柳研究所, 嘱託研究員
村上 康二郎 東京工科大学, 工学部, 講師 (10350505)
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Keywords | 障害者 / インターネット / 情報技術(IT) / 情報バリアフリー / 情報アクセシビリティ / コミュニケーション / 基本的人権 / 社会参加 |
Research Abstract |
本研究は、すべての人が社会生活を営む上で必要であり、かつ、基本的な情報を利用できる権利である情報アクセシビリティを保障する方途を索出することを目的に、特に障害者のインターネット利用に焦点を当てている。ひとくちに障害者といっても、障害種別によってIT機器の利用の実態には差が存在し、情報行動にも相違があるといわれている。今年度の研究目標は障害者の情報行動に対する現状や、障害種別による相違を質問紙調査及び事例研究を通して実証的に明らかにすることである。 研究初年度である本年度は、基本的な文献研究と、障害者に対し質問紙による調査を実施した。調査項目としては、(1)情報機器の利用状況、(2)IT機器利用による影響や変化、(3)IT講習会参加状況、(4)個人情報保護、(5)選挙について質問した。アンケート調査実施により、障害者のITやインターネット利用実態、日常生活で必要とする社会情報ニーズ、コミュニケーション利用、社会参加の手段としての利用実態等について概要を捉えることができた。。また、調査協力依頼にあたり、障害者関連団体とのヒアリング調査から、研究テーマである障害者の情報アクセシビリティの現状や問題点を把握することができた。 次年度はアンケートの回答者である障害者に対し、アンケート結果をもとにヒアリング調査を実施し、定性的な分析を行い、情報アクセシビリティの実現に向けて、課題を整理し、具体的な対策や考察をまとめる予定である。
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