2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510243
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Research Institution | Shikoku Gakuin University |
Principal Investigator |
稲垣 紀代 四国学院大学, 社会学部, 教授 (90232503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉敷 伸子 四国学院大学, 文学部, 助教授 (40289327)
佐藤 友光子 四国学院大学, 社会学部, 助教授 (60309705)
松本 京子 四国学院大学, 文学部, 教授 (80209626)
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Keywords | 女性労働力 / 産業化 / 都市化 / ジェンダー規範 / 人生史 / 地域性 / コーホート間比較 / 日・比比較 |
Research Abstract |
本研究は、女性労働力の意味づけや規範が、高度経済成長期以降の産業構造の変化とそれに伴う社会構造の変動を通してどのように変わってきたかを解明することを目的とする。地域性の観点から日本の女性の雇用労働社会の意味とジェンダー・イデオロギーとの関連を再検討し、グローバリゼーション下のフィリピンとの比較を踏まえて日本における近代化過程の位相を探る。本年度は、以下のような研究・作業をすすめた。 ・日本・フィリピン両サイドにおける文献資料の収集・・・地域史、官庁統計、女性労働関係文献・ジェンダー規範等に関する意識調査報告など。現地での文献収集を含む。 ・既存研究の整理:女性の雇用労働力化の実態、ジェンダー意識の変遷およびその地域差を扱った既存調査研究のレビューを行った。 ・対象地として見込まれている香川県の沿革・産業構造の展開についての文献調査:対象地の位置づけの試みた。 ・調査対象地域の選定とプリ・サーベイ:農村をベースにするいくつかの候補地を検討した結果、戦前からの地場産業(手袋産業)が地域の女性労働力を吸収してきた東讃・白鳥地区および、その近在にあって70年代以降女性の雇用労働力化が進行した志度地区を調査対象地として選定した。2地域を対照させることによって、国内の産業構造の地域的変差がもたらす女性の雇用労働力化の差異性(ないし共通性)を確認する。 ・ドキュメント資料、既存資料・社会調査資料の収集と分析法の検討 15年度は、以下の作業を予定している。 (1)質的・量的研究の統合ついての方法的検討(2)調査項目決定のためのインデックスの作成(3)日・比両サイドのインタビュー調査の実施と結果のとりまとめ(4)ドキュメント資料の分析(5)既存統計・社会調査資料の分析
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