2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510370
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Research Institution | Nagoya University of Arts |
Principal Investigator |
岸野 俊彦 名古屋芸術大学, 音楽学部, 教授 (80123355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 真樹 桜花学園大学, 人文学部, 教授 (60022381)
安藤 淑江 名古屋芸術大学, 音楽学部, 助教授 (60212677)
松田 憲治 名古屋芸術大学, 美術学部, 教授 (00123357)
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Keywords | 尾張藩社会 / 幕藩社会 / 美濃 / 信濃 / 文化の交流 |
Research Abstract |
本年度の研究は、(1)前年度の調査研究を継続しつつ、毎月二報告を基本とした研究会で成果の整理をすること。(2)調査研究成果を著書として出版すること。(3)情報提供者に研究会で報告をしてもらい新たな知見を開くこと。(4)前年度に調査できなかった尾張藩支藩奥州梁川藩の文書群の基礎調査、京都府宇治市の宇治茶と尾張藩の文書群基礎調査など行った。(1)では、尾張藩関係の21報告を得ることができた。(2)では、(1)の成果の上に、岸野俊彦編『尾張藩社会の総合研究第二編』(清文堂出版・2004年3月刊行)を刊行した。内容は、序章「『尾張藩社会』研究と本書の課題」、第一部「幕藩社会と尾張藩社会」に「尾張藩における幕藩間交渉と城附・『取持』」、「天保年間の尾張藩と交代寄合高木家」など6論文。第二部「尾張藩社会と尾張・美濃・信濃」に「名古屋城下商人の新田経営」「裏木曽三か村の人参栽培と尾張藩社会」など4論文。第三部「尾張藩社会の文化展開」に「寛政・享和期の名古屋・大坂文化交流」、「尾張における奏楽人の活動について」など4論文。総計15論文で構成した。(3)については、5名の情報提供者に、尾張藩と幕府の両属の千村家について、江戸の尾張藩士と勝海舟の関係について、尾張藩支藩と比較するため鳥取藩の支藩について、尾張藩の鷹場・殺生場・狩猟についての報告をしてもらった。(4)では次年度研究の基礎調査ということで、奥州梁川では、教育委員会の協力のもとに、史料や城跡などの調査をおこない、宇治茶と尾張藩の関係では、史料の撮影を行った。
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Research Products
(2 results)