2005 Fiscal Year Annual Research Report
『海東諸国記』研究-「本の歴史」から見る東アジア対外関係史
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14510390
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| Research Institution | International Christian University |
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Principal Investigator |
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| Keywords | 海東諸国記 / 朝鮮 / 写本 / 朝日関係史 / 日朝関係史 / 申叔舟 / 江戸時代 / 朝鮮時代 |
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| Research Abstract |
(平成17年度)
日本国内外で、『海東諸国記』写本や『海東諸国記』に関する史料の蒐集活動を続け、原本の英字翻訳を進めた。フランス、台湾、中国の研究機関から4本の写本を入手することができ、新たな写本の系統を確認した。この系統は、部分的にしか知られていない『海東諸国記』版本に似ていることを確認し、現在、その4写本の文字比較を行っている。また別の写本を軸にして、16世紀初期の朝鮮王朝による『海東諸国記』の印刷と流通を再検討し、対日本政策との接点を取り上げた論文を、平成18年度に出版する予定である。また、集めた写本から、現在、東京大学史料編纂所と国立公文書内閣文庫に所蔵されている版本、それぞれに基づいた写本系統を明らかにした。この写本の系統に関する論文も平成18年度に出版する予定である。また、別の版本を書誌学的に分析して、その版本から新史料を発見した。その版本に関する紹介論文を平成18年度に学術雑誌に発表する予定である。加えて、『海東諸国記』に基づく地図の徹底的な史料蒐集をした。朝鮮時代に作成されたある外国の地図に関して、研究報告を行った。その報告に基づいた論文2本を準備している。『海東諸国記』が関わる朝鮮時代に作成された世界図の研究も進め、英語圏の地図史学の学術雑誌に論文が掲載されることになり、その論文の最終段階の作業をしている。この論文も平成18年度に出版される予定である。
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Research Products
(2 results)
