2002 Fiscal Year Annual Research Report
近世中国の接壌地帯における物流・人口往来・言語問題
Project/Area Number |
14510391
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
川越 泰博 中央大学, 文学部, 教授 (60169696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荷見 守義 弘前大学, 人文学部, 専任講師 (00333708)
石井 正敏 中央大学, 文学部, 教授 (10107469)
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Keywords | スパイ / 情報 |
Research Abstract |
一国史的・発展段階説的な視点から外れていたために、他分野の研究領域に比べて、甚だしい遅れを取ってきた「国境をまたぐ地域」の比較史的研究をめざす本課題では、個別的関係に偏せず、広い視野に立って、高位の総合化を意図するものである。各研究分担者は、それぞれが得意とするところの「接壌地帯」を分担し、従来から取り組んできた、その具体的な様相の剔出、歴史的展開過程についての分析・研究をさらに深化させた。 これまでの予備調査で、国内外の史料存在状況の把握については、ある程度終えているので、本年度は、主として国内での資料収集・情報収集を行い、また必要な図書を購入した。そのために、東京・青森などの国内各地のデータ・史料収蔵機関での調査収集並びに情報収集を行ない、必要なものはそのマイクロフイルムないし焼き付けコピーを購入した、関係する史料は膨大であるが、購入予定史料は特に研究参加者の具体的テーマに即して随時使用する必要のあるものに絞った。広範な歴史文献の中から、基礎的関係文献の収集を行うことが、本年度の基本目標であったので、収集した史料は、研究参加者それぞれが、既に所有するパソコンに入力することに努め、データの量が多い場合には、入力を外注した。このような方法をとりながら、本年度は、各研究参加者の、徹底的な史料の読解によって、第一段の成果を出した。それを素材として各分担地域の問題点を洗出し、研究参加者の問題点整理を進め、また共通理解の涵養に努めた。
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[Publications] 川越泰博: "明代モンゴルの言葉報活動(一)"人文研紀要. 44. 1-26 (2002)
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[Publications] 川越泰博: "明代モンゴルの言葉報活動(二)"中央大学文学部『紀要』 史学科. 48. 56-95 (2003)
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[Publications] 川越泰博: "明代長城の群像"汲古書院. 240 (2003)