2002 Fiscal Year Annual Research Report
語法及び用語の比較による版本狂言記四種の分類と日本語史上の位置づけ
Project/Area Number |
14510443
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大倉 浩 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (60176849)
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Keywords | 版本狂言記 / 中世語 / 近世語 / 狂言の用語 / 祝本狂言集 |
Research Abstract |
『続狂言記』『狂言記拾遺』については、初版本の本文について、二種の翻字本の対照を補助者の協力を得て完成した。その中の異同部分について、本学蔵本と法政大学能楽研究所・早稲田大学演劇博物館・東京芸術大学・天理図書館の蔵書を実見、写真でも確認しながら、清濁、記号を含めた詳細な本文を確定できた。 『狂言記』については、補助者の協力を得て索引の電子テキスト化を完成した。また、元禄十二年初版の刷りのよいものを、古本屋から購入することが出来、本文の確認確定がさらに確実なものとなった。しかし対照については語形の異同の確認作業に手間取り、四種の版本の見出し語対照表にまでは至っていない。『祝本』の用語・語法の調査も半分ほど進んでいるが、完成していない。ともに次年度への課題である。
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