2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510444
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
矢澤 真人 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (30182314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 修 筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (30250997)
石塚 修 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (10282287)
塚田 泰彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (50163762)
森山 卓郎 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (80182278)
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Keywords | 国語科教育 / 文法教育 / 口語文法 / 言語事項 / 日韓の文法教育 |
Research Abstract |
本年度は、昨年に引き続き、文法教育の歴史やその理念など、基本的な事項の調査・検討、現在の学校教育における日本語文法教育の実態調査を進めた。また、昨年に引き続き、研究分担者間の意見交換と、この分野に関わる研究者や教育実践者との連携を図るために、研究会(日本語文法教育研究会)および国際シンポジウムを開催するとともに、本年度の研究成を中間報告書にまとめた。 1)研究会の開催(平成15年7月) 科研費研究分担者を中心に、関係分野の研究者および現職教員が参加する研究会を開催し、現在の国語科における文法教育の実情や問題点、海外における母語教育の実態報告、今後の課題などについて検討した。特に、日本語教育と国語教育における文法教育観・方法論の違や、ニュージーランドの母語教育の実態・研究サイドと教室現場との意識の乖離などについて、活発に意見が交換された。 2)国際シンポジウム「日韓の文法教育II」の開催 昨年、韓国永同大学校で開催された「韓日の文法教育I」に引き続き、今年度は、筑波大学で国際シンポジウムが開催された。現在の日本の国語科教育における文法教育に関する基調報告の他、20世紀初めから中頃までの韓国における日本語文法教育に関する基調報告がなされ、報告者と参加者との間で活発な意見交換がなされた。 3)研究中間報告書の作成・発行(平成16年3月) 昨年に引き続き、平成15年度の研究成果をまとめ、中間報告書『日本語の文法教育II』を編集・発行した(3月31日付:106ページ)。7編の論文と2編の資料を収録する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 矢澤 真人: "明治期主要日本語文典序文集"平成15年度中間報告書『日本語の文法教育II』. 75-86 (2004)
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[Publications] 森山 卓郎: "小学生はいかに文を解釈するか-同一解釈の計算から-"日本語文法. 3巻2号. 58-80 (2003)
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[Publications] 矢澤 真人: "体験活動を言語教育に生かすために"少年期に必要な体験活動と指導のあり方. 29-39 (2004)
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[Publications] 矢澤 真人(編): "平成14-16年度科研費基礎研究(C)(1)「日本語教科教育文法の改善に関する基礎研究」平成15年度中間報告書『日本語の文法教育II」"筑波大学文芸・言語学系 矢澤研究室. 106 (2004)