2005 Fiscal Year Annual Research Report
江戸時代初期草双紙の特色解明のためのデータ集積による集成的研究
Project/Area Number |
14510459
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
黒石 陽子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40247268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 修一郎 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (40157699)
加藤 康子 梅花女子大学, 文学部, 教授 (60299005)
山下 則子 (高橋 則子) 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 教授 (40311162)
有働 裕 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20213465)
山下 琢己 東京成徳短期大学, 言語文化コミュニケーション科日本語文化専攻, 助教授 (80230423)
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Keywords | 草双紙 / 赤本 / 黒本 / 青本 / 黄表紙 / 合巻 / 豆本 / 絵本 |
Research Abstract |
本年度は黒本・青本『曽我武田鞘因縁』(研究代表者黒石陽子)、黒本『頼光一代記』(研究分担者 加藤康子)について諸本調査、書誌調査、翻刻、内容分析を行い、『叢 草双紙の翻刻と研究 27号』に発表した。『曽我武田鞘因縁』は、『曽我物語』に代表される曽我の伝承が、江戸期にどのような展開を示したのかを明らかにする上で重要な資料である。中世以降、江戸における諸分野の文学や芸能との関係から調査、考察を行った。『頼光一代記』も酒呑童子の伝承と関係し、江戸期に広汎に浸透した伝承が、黒本ではどのように扱われているかを明らかにしたものである。江戸末期から明治にかけての展開も視野に入れて研究した。 また研究協力者は以下の作品を担当し、『叢 草双紙の翻刻と研究 27号』に発表した。『和漢/軍配 木起源』(丹和浩)、青本『〔大江山〕』(金ヒョンジョン)、『風流/桃太郎/柿太郎 勇力競』(徳永結美)、黒本・青本『保名丸白狐玉』(書誌的記録の追加・語釈・考察)(ジョナサン・ミルズ)、『〔男鳴神〕』(朴順花)、『昔扇金平骨』(橋本智子)、『昔咄し虚言桃太郎』(笹本まり子)、『縦筒放唐の噺』(大橋里沙)、黄表紙『嶋台眼正月』(杉本紀子)、合巻『瑠璃紫江戸朝顔』(桧山裕子)。これらについても諸本調査、書誌調査、翻刻、内容分析を行った。 さらに平成14年よりデータベースとしての構築をめざし、研究代表者、研究分担者、研究協力者によって継続して作成してきた赤本・黒本・青本の解題原稿を、科学研究費報告書として1冊にまとめた。またこの成果を元に書店からの刊行準備を開始した。18年度中には刊行し、一般に公開できる見通しをつけることができた。
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Research Products
(2 results)