2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510494
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村越 貴代美 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (50239513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 善弘 茨城大学, 人文学部, 助教授 (70292258)
千田 大介 慶應義塾大学, 経済学部, 専任講師 (70298107)
種村 和史 慶應義塾大学, 商学部, 助教授 (90265926)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 専任講師 (70351294)
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Keywords | XML / 中国古典文献 / テキストデータベース / 彊邨叢書 / 段玉載緯書 / 電子図書館 / 漢文 / 書同文 |
Research Abstract |
本年度は、研究を遂行する上での基盤の確立を目的に、以下の各項について研究を進めた。 第一に、本研究の目的に合致する文献を選定し、研究上有用なテキストデータベースを構築するのに最適なフォーマットを検討した。 具体的目標の一つである長短句の韻文である詞については、韻律・格律の統計的分析を実現するためには、一定程度の質と量とが必要となるが、その条件を満たし、かつ著作権法上の問題をもクリアできる文献として、『彊邨叢書』を選定した。そのデータフォーマットについては、拡張性に優れ、文献を構造化してテキストデータベース化するのに好適なXMLフォーマットを採用し、『彊邨叢書』の詳細な分析を通じて、そのDTDを確定させた。以上の作業は、研究代表者・村越と研究分担者・千田が担当した。また、古典散文・論述文に関しては、研究分担者・種村が、辞書と連動した古典語彙と注釈の処理システムを構築するのに好適な文献として『段玉載緯書』を選定し、XMLフォーマットを策定した。これらの文献に関しては、北京書同文数字化開発技術有限公司とフォーマット等の問題を共同で検討した上で、同社にデータの入力を委託した。書同文社との交渉は、研究代表者・村越が担当した。 また、高度な古典文献分析を実現するためには、辞書と連携した字句の意味論的・音韻論的検討が必要となるので、辞書データの整備が欠かせない。本研究では、研究分担者・千田が既にデータ化を完了させている『学生字典』、および『字源』に対して、校訂作業を進めるとともに、XMLフォーマットを検討した。特に、漢和辞典である『字源』には漢文引用に返り点が施されるが、その処理方法として、XML空要素タグを利用する手法を確立した。以上の作業は、研究分担者・二階堂および師が担当した。
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Research Products
(1 results)