2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510499
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
丁 鋒 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (20320418)
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Keywords | 対音研究 / 音韻 / 日漢対音 / 琉漢対音 / 呉方言 / 官話 / 対音宇 / 日本語 |
Research Abstract |
平成15年度、日本学術振興会の科学研究費補助金を利用させて頂いたため、4年間継続の研究課題の二年目の研究任務を予定通り大いに進ことが出来て喜ぶ気持がいっぱいで有り難く思っています。 去る一年、課題の進展は三つあります。先ず、自身が長年に亘って得た日中・琉中対音の研究成果と研究体験に基づいて纏めた論文《日漢対音漢語音韻研究的方法及其思考》(『日漢対音資料による中国語音韻研究の方法及びその思考』)を12月下旬に中国杭州で浙江大学の漢語史研究中心が主催した「新世紀漢語史発展與展望国際学術研討会」で発表したことです。今まで各資料の具体的な研究は殆どですが今度、対音研究の理論的な追究が出来てその分野の一空白を埋めた形になります。論文は日漢対音資料の全面紹介、対音研究の一般論から見る日漢対音研究の可能性と学術性、日漢対音の研究方法と手順等が主な内容でした。幸いに論文は学会に高く評価され浙江大学漢語史研究中心からの要請に応じて16年度出版予定の《漢語史学報》第五輯に論文載せる予定になりました。 次は研究の最終成果となる論著の編集を進む作業です。4年間の2年ずつに当たる前期分の呉語関係の資料データ処理は協力によって全部終りまして、今までの単篇論文の内容を総括して一冊の本に纏めることも大いに進んできました。もう少し時間を費やせば完成できます。 三つ目のことは資料調査と資料集めです。去年の夏、北京に他の学会に参加する際、北京師範大学の王寧先生の自宅に訪れ、研究に対するアドバイスを仰ぎました。一年間、数種類の研究用図書を研究補助金で購入しまして研究に役立てています。
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Research Products
(2 results)