2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510564
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塩川 徹也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (00109050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻部 大介 福岡大学, 人文学部, 専任講師 (30313183)
竹内 修一 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (40345244)
塚本 昌則 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90242081)
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Keywords | 神秘主義 / パスカル / フランソワ・ド・サル / フェヌロン / フリーメーソン |
Research Abstract |
-コーパスの作成。RA及び学術研究支援員の協力を得て、神秘王義文献の目録の作成に取りかかり、入手可能なものについては、購入した。 -パリ・ソルボンヌ大学のジェラール・フェレロル(Gerard Ferreyrolles)教授を招聘し、研究課題についてレビューを受け、意見交換を行ったほか、セミナーと講演会を開催し、課題についての理解を深めた演題:「パスカルと異教徒」及び「パスカルにおける人間学と政治学」。後者については、フランス語原文を『仏語仏文学研究』(第26号)、翻訳を『思想』(No.947)に発表した。 -アメリカ合衆国ミシガン州グランド・ヴァレー大学のナニ・オン(Ran-E Hong)助教授を招聘し、研究課題について、専門的知識の供与を受け、意見交換を行ったほか、セミナーを開催した。演題:「ラ・ブリュイエールにおける文学と歴史」。 -研究課題に関連する少なからぬ論文が発表されている国際学術誌Cahier de l'Association internationale des Etudes frangaises, no.40の電子書籍化を行った。 -研究代表者・塩川は、7月にフランスに出張し、フランス学士院のジャン・メナール教授、パリ・ソルボンヌ大学のフィリップ・セリエ、ピエール・マニャール、ジェラール・フェレロル、フレデリック・ドゥロッフル教授のレビューを受け、意見交換を行った。 -塩川は、年来の研究の成果である論文集『パスカル考』を上梓したが、その中で、I-2,II-1,3,III-1,2の5篇は研究課題と密接に関係している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Tetsuya SHIOKAWA: "Les limites de l'apologetique pascalienne"Pascal/New Trends in Port-Royal Studies. Actes du 33e congres annuel de la North American Society for Seventeenth-Century French Literature. t.I. 149-156 (2002)
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[Publications] 塩川 徹也: "G.フェレロル「パスカルにおける人間学と政治学」訳者解題"思想. 947. 82-84 (2002)
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[Publications] Masanori TSUKAMOTO: "<<L'eternellement provisoire>>--une poetique du fragment chez Paul Valery"Litterature. n°125. 73-79 (2002)
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[Publications] 竹内 修一: "不条理・殺人・レジスタンス(II)-『ドイツ人の友への手紙』から『反抗的人間』へ"カミュ研究(青山社). 第5号. 37-47 (2002)
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[Publications] 竹内 修一: "正義と殺人-エピュラシオンをめぐる論争と『反抗的人間』"フランス語フランス文学研究. n°81. 61-72 (2002)
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[Publications] Daisuke TSUJIBE: "la religion dans les Pensees de Montesquieu (1)"Fukuoka University Review of Literature & Humanities. Vol.XXXIV No.II. 749-776 (2002)
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[Publications] 塩川 徹也: "パスカル考"岩波書店. xvi+357+15 (2003)