2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510564
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
塩川 徹也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (00109050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻部 大介 福岡大学, 人文学部, 助教授 (30313183)
竹内 修一 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (40345244)
塚本 昌則 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90242081)
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Keywords | 神秘主義 / パスカル / フランソワ・ド・サル / フェヌロン / フリーメーソン |
Research Abstract |
●コーパスの作成。前年度に続いて、大学院博士課程の学生の協力を得て、神秘主義文献の目録の作成を続行した。今年度は、フェヌロン、フランソワ・ド・サル、ギュイヨン夫人などの文献を調査した。 ●海外共同研究者であるドミニック・デコット教授を招聘し、研究課題についてレビューを受け、意見交換を行った。セミナーと講演会を開催し、課題についての理解を深めた。演題:「パスカルにおける霊的逆説」及び「パスカルとその周囲の人々は数をどう解釈したか」。後者については、フランス語テクストを研究成果報告書で公表する。 ●静岡大学教授今野喜和人氏が提出した博士論文「サン=マルタンとその時代」について、フランス・ロマン主義の神秘思想に造詣が深い田村毅教授、宗教学でとりわけ神秘主義の専門家である鶴岡賀雄教授、ドイツ神秘思想の専門家である岡部雄三教授の協力を仰いで審査を実施することを通じて、課題についての理解を深めた。 ●日本学術振興会の外国人著名研究者招聘事業で来日したマルク・フュマロリ教授のレビューを受けるとともに、ロマン主義の成立と神秘主義の交渉について意見を交換し、さらに講演会を開催した。演題:「ルソーとシャトーブリアン:ある魅惑の歴史」。 ●研究代表者・塩川と分担者・塚本は、11月に開催された東京大学、ジュネーヴ大学、パリ第8大学の共同シンポジウムにおいて、宗教と文学の関係をめぐるパスカルとヴァレリーの対立について、それぞれの研究成果の一端を発表した。演題:《Entre la pensee et l'oeuvre : a propos de la critique valeryenne de Pascal》(塩川)、《"La main de Pascal" : Ecriture et Detresse》(塚本)。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tetsuya SHIOKAWA: "Entre la pensee et l'oeuvre : a propos de la critique valeryenne de Pascal"東大シンポジウム「作品のはらむ他者」(2003年11月13-15日)における発表。報告書に収録予定. 印刷中(近刊). (2004)
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[Publications] Masanori TSUKAMOTO: ""la main de Pascal" : l'Ecriture et la Detresse"東大シンポジウム「作品のはらむ他者」(2003年11月13-15日)における発表。報告書に収録予定. 印刷中(近刊). (2004)
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[Publications] 塚本昌則: "書評:宮下志朗『書物史のために』"言語・情報・テクスト(東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻紀要). Vol.10. 145-148 (2003)
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[Publications] 塩川徹也: "パスカル考"岩波書店. xvi+357+15 (2003)