2002 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア利用による仏検準備のためのシステム構築と教授法の研究
Project/Area Number |
14510573
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
大久保 政憲 千葉工業大学, 社会システム科学部, 助教授 (50296315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長野 督 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (30312408)
川口 顕弘 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (40049929)
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Keywords | フランス語 / フランス語教育 / 語学教材 / E-learning / WBT |
Research Abstract |
1.E-learning教材作成発信システムOPUSを拡張し、「会話パネル」と称する教材パターンを制作した。これは,フランス語の例文とそれに対応した画像および音声が提示され,例文をクリックするたびに例文の発音が流れ,同時に文の一部が隠されて表示部分が短くなり,4回クリックすると文全体が隠れて再度練習するか否かのメッセージがでる仕組みである.文全体が隠れるまでの回数は適宜調整可能である.文字を順次隠すことによって学生の注意力を音声に集中させ,同時に学習者の発声を促すための教材である。 2.「会話パネル」と、すでにOPUSで制作していた「ランダム問題」との学習効果を比較するために、2クラスそれぞれ約30名の学生を対象に3回にわたって平行実験を行い、学生の記憶に残った単語数を調査した。なお、「ランダム問題」とは、あらかじめ用意した設問と解答のセットからランダムに出題する仕組みであり、4者択一問題を標準にしている。 3.実験の結果、「会話パネル」は「ランダム問題」に比べて,例文の理解を促す画像やヒントなどを、例文と同一画面で十分に提示可能であるから,それだけ,単語の記憶にはより有効だということが明らかになった。さらに,この調査結果のみに基づいて言うなら,画像よりことばによるヒントの方がより有効であることが分かった.ただし,文意に沿ってより適切な画像を提示すれば違った結果が得られることが大いに考えられる.この点は今後の課題としたい。 4.OPUS教材を保管するものとして、Javascriptによる「擬似筆談」形式Web教材を制作した。これはフランス語の数詞やテーマ毎の名詞グループなどの記憶を助けるのが目的である。
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Research Products
(1 results)