2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510627
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
荻野 綱男 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00111443)
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Keywords | 敬語行動 / 敬語体系 / 20年間の変化 / 東京 / 共通語 |
Research Abstract |
1 2004年の7月から8月にかけて、東京都文京区の根津・西片地区で、合計186人に対する面接調査を行った。主な目的は、1981年に行った同様の調査結果と比べ、この20年ほどの間にどのような敬語使用の変化があるのかを見ようとすることだった。 2 昨年度の同様の調査の経験から、サンプリング方式ではうまく調査ができないことがあきらかだったので、今年度は、すべて町内会からの紹介ということで話者の方々に協力していただいた。また、調査ができた人からさらに近所の友人などを紹介してもらい、その方に調査するようなことも行った。 3 調査の結果、男女差・両地域の差などは基本的に変化していなかった。しかし、年齢差の傾向は(1)親しくなくとも年下の人にはぞんざいに待遇する若い人の行動は20年を隔てても同じであった、(2)親しい人に対する言葉遣いが若い人では非常にぞんざいになる傾向は、20年間で進み、今や中年層までがそのような行動をするようになってきた、という変化と不変の両方が見られた。 4 近所の人に対する言葉遣いでは、近所づきあいの程度に応じた言葉遣いが見られた。すなわち、親しい人にはややくだけた言い方をし、あまり親しくない人に対してはやや丁寧な言い方をするということである。親しさの程度で説明できる部分を除いても、さらに近所の人に対する言葉遣いに地域(それに性別や年齢など)との関連があるかを調べてみたが、それは明確にはできなかった。
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