2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14510637
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Research Institution | Kyoto Women's Junior College |
Principal Investigator |
石川 圭一 京都女子大学短期大学部, 助教授 (40259445)
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Keywords | 音節区分 / 音節 / モーラ / 母音間子音 |
Research Abstract |
平成14年度は、以下の事を行った。 1)実験材料の選定:母音間に2つの子音を含む2音節からなる英単語105個を選定した。これらの単語は、4つの要因(子音群のlegality,強勢母音の位置、強勢母音の長さ、接尾辞を持つかどうか)をコントロールして選定された。 2)実験材料の作成とプログラム:上記英語単語を、アメリカ英語話者に発音してもらい、DATに録音した。さらに、コンピュータに入力し、音声提示できるようプログラムした。また、グループによるwritten task用に、オーディオカセットにも入力した。 3)written taskによる実験の実施:英文学科1回生の学生38名に対し、written taskによる実験を行った。学生は、ヘッドフォンから流れる英単語を聞いた後、用紙に印刷されている3つの音節区分の候補(例:do/ctor, doc/tor, doct/or)からもっとも自然だと思われるものを選んだ。 4)結果の考察:次のような、4つの要因の影響が見られた。子音群のlegalityに沿うような形での分節が見られ、強勢母音のある音節に子音が引かれる傾向が見られ、強勢母音が長ければ子音群は第2音節に位置付けられる傾向があり、接尾辞を持つ語は接尾辞の前で分節される傾向が見られた。 平成15年度は、oral taskを課し、上記written taskとの結果と比較し、より精微な音節区分の実態を把握し、関連する理論の考察を行う予定である。
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