2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ共同体法の展開と各国私法(とくに契約法)の現代化
Project/Area Number |
14520066
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
川角 由和 龍谷大学, 法学部, 教授 (80204725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 龍也 龍谷大学, 法学部, 教授 (30196844)
田中 邦博 龍谷大学, 法学部, 教授 (00222414)
牛尾 洋也 龍谷大学, 法学部, 教授 (10247819)
森山 浩江 龍谷大学, 法学部, 助教授 (60278504)
藤原 弘道 龍谷大学, 法学部, 教授 (20298730)
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Keywords | ヨーロッパ私法 / ドイツ債務法 / 債権譲渡 / ヨーロッパ不法行為法 / ヨーロッパ契約法原則 / ユニドロワ / PECL / EU法 |
Research Abstract |
本年度は、最終年度でもあり、これまで通り研究計画に忠実に従いつつ、研究作業を遂行した。とくにヨーロッパ私法の領域での動向に重点をおき、作業を進めた。具体的には定期的に研究会を行い、またその成果をとりまとめている。具体的には、EUにおける契約法の平準化・ヨーロッパ契約法の作成を目的として組織されたヨーロッパ契約法委員会が作成したヨーロッパ契約法原則に関するテキストの検討を中心としつつ、他方で契約外責任についてのヨーロッパ法統一の動きについても概観した。加えて、EU法レベルでの動きに対応した各国私法の現代化をめぐって、とりわけドイツ新債務法の検討を行った。また、新たな関係資料を収集した。 なお、研究成果の一部として、川角由和氏による翻訳「エドアルト・ピッカー著『物権的妨害排除請求権』(1)」(龍谷法学37巻2号・同(2)・龍谷法学37巻3号)などが発表された。 開催した研究会は以下の通りである。 第1回研究会 2004年7月16日 益澤彩氏(甲南大学)「ヨーロッパ不法行為法について」第2回研究会 2004年10月16日 ヨーロッパ契約法原則(PECL)翻訳検討(検討対象は、PECL8:101条note 2から8:103まで) 第3回研究会 2004年11月20日 ヨーロッパ契約法原則(PECL)翻訳検討(検討対象は、PECL第8条8:103条以降)。 第4回研究会 2004年12月10日 報告(1)川角由和氏「ドイツ新債務法の一断面-「差額説」と「新解除法」」 報告(2)藤井徳展氏(大阪市立大学)「PECLにおける債権譲渡法制-債権譲渡による資金調達の円滑な利用に向けて-」 第5回研究会 2004年2月25日 ヨーロッパ契約法原則(PECL)翻訳検討 第6回研究会 2004年3月25日 野田和裕氏(広島大)による分割履行に関する報告。以上。
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Research Products
(6 results)