2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14520097
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
品田 裕 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10226136)
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Keywords | 選挙公約 / 政策 / 政党 / 政治家 |
Research Abstract |
近年、年々相対的に大きくなっている政策のインパクトおよび、それが構成する現代日本の政策空間の実態とその影響を解明することが本研究の課題である。そこで本研究は80年代以降の衆議院総選挙を中心に各候補者の選挙公約を政党・政治家・政策の各レベルで分析し、現代日本の政治過程における政策の意味・影響を実証的に明らかにする事を目標としてきた。特に、本年度は、専らデータの作成に従事した。まず初年度で作業の進んだ90年代のデータのうち、未完成であった都道府県につき、ほぼコーディングまでの作業を終了させ、現在、最終的なチェックに入っている。また2000年および1986年総選挙での公約についても、コーディング作業を進めている段階である。さらに当初計画よりデータ作成範囲を遡る形でのデータ収集・入力も行った。これは90年代の政策の淵源を探ることを可能にするとともに、最近、交流を深めつつある他研究者の要望にも添えるからである。また2003年には総選挙が行われたので、これについてもデータの収集を開始した。 分析については、刊行物の完成には至らなかったが、今まで行ってきた分析の追試に加え、近接する政治家関連のサーベイデータの分析結果との総合等を試みている段階である。最終年度は、(1)86年から2000年までのデータを完成させ、そのデータから(2)政策軸を抽出し、(3)政治家レベルの分析・(4)政党レベルの分析を行うとともに、(5)政策レベルの分析として、まず安全保障・外交政策から開始し、地元利益関連の政策、改革関連の政策、福祉政策の順に分析を進めていきたい。
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