2003 Fiscal Year Annual Research Report
欧州通貨統合に対するイギリス2大政党の政策的発展と政治制度戦略との関連の検討
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14520106
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| Research Institution | The University of Kitakyushu |
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Principal Investigator |
力久 昌幸 北九州市立大学, 法学部, 教授 (90264994)
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| Keywords | 欧州通貨統合 / 政治制度戦略 / ユーロ(欧州単一通貨) / 多層ガヴァナンス / 欧州化 / 5つの経済的基準 |
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| Research Abstract |
平成15年度は,イギリス政治や欧州通貨統合に関する国内での資料収集を継続する一方,平成14年度に続いて,再度,平成15年9月7日より15日間にわたってイギリスを訪問し,ユーロ参加問題に関係する各種団体本部において資料収集を行った。さらにこのイギリス訪問においては,欧州通貨統合やイギリスのユーロ参加問題を専門とする研究者との会合を通じて,本研究に関する意見交換を行った。また,イギリス主要政党所属議員に対するインタビューを行い,イギリスのユーロ参加問題をめぐる諸見解について認識を深めることができた。
平成14年度には,多層ガヴァナンスの議論に注目し,イギリスのユーロ参加問題に対する適用可能性について検討を行ったが,その研究を基盤として,平成15年度には,近年EU研究において注目されている「欧州化(Europeanizasion)」概念を手がかりにして,この問題に関する分析をさらに深化させる努力を行った。特に,欧州通貨統合を欧州化の一形態ととらえ,ユーロ参加がイギリスの政治制度編成および2大政党の政治制度戦略にどのようなインパクトを与えるのかという点について考察を行った。そして,労働党政権によるユーロ参加問題に関する最近の対応を踏まえた上で,将来的な国民投票実施の可能性に関する展望を行った。
なお,以上の研究成果については,『ユーロとイギリス:欧州通貨統合をめぐる二大政党の政治制度戦略』(木鐸社,2003年),および,「イギリス政治の欧州化とユーロ参加問題:労働党政権の対応と国民投票の展望」(北九州市立大学法政論集第31巻第2・3・4合併号,2004年)として公表することになった。
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Research Products
(2 results)
