2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14530001
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
三宅 充展 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00190752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芹澤 成弘 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (90252717)
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Keywords | 多数財オークション / 部分均衡モデル |
Research Abstract |
本年度、三宅(研究代表者)は多数財オークション理論が準拠する部分均衡分析のフレームワークに対してその妥当性の検討を昨年度と継続しておこなった。具体的には、従来の多数財オークション理論が大前提としていた「財または商品についての入札者の評価が貨幣的な数値として与えられる」という部分均衡モデルの仮定が、通常の正常財の仮定と両立する場合はいかなる場合であるかを明らかにした。とくに本年度は、その場合の効用関数を規定する必要かつ十分条件を発見し、その結果を論文「A DERIVATION OF THE PARTIAL EQUILIBRIUM MODEL」にまとめた。そしてその論文を平成17年8月21日に国際学会:The 9th World Congress of the Econometric Society(イギリス、ロンドン大学)において発表した。この論文は現在(3月24日)のところ同国際学会のホームページ(http://www.eswc2005.com/)から要約(テキスト)および全文(PDF)がダウンロード可能となっている。さらに本論文は、現在、インターネット学術情報データベース:Scirus(http://www.scirus.com/srsapp/)により検索することができる。平成17年8月21日の国際学会発表以降、発表した論文について、数値例の改良、数学的証明の改善を行なった。これらの成果は、平成18年5月上旬にワーキングペーパーとしての公表を予定している。 また、芹澤(研究分担者)は香港科学技術大学のChew Soo Hong教授と共同で、多数財オークションの公理的特徴付けの研究を継続して行なった。
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