2002 Fiscal Year Annual Research Report
経済発展および景気循環の過程における所得分配の実証研究
Project/Area Number |
14530027
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
中島 章子 福岡大学, 経済学部, 助教授 (70198076)
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Keywords | 産業連関分析 / 労働の付加価値生産性 / 所得分配 / 経済発展 / 景気循環 / 総投下労働量 / 労働価値 |
Research Abstract |
総投下労働量と労働の付加価値生産性の間には後者の逆数が前者と線形の関係があり、それが景気循環の過程で回帰係数が変化することが知られている。この事実を米国のデータで実証しようというのが本研究の目的である。景気循環の過程で回帰係数が変化するのか、に関してはいろいろな要因が考えられるが、要因分析は今回の目的ではない。 総投下労働量を計算するためには産業連関分析が必要である。 データとしては、1992年及び1997年米国ベンチマーク表を入手。U表、M表ともに米国のいわゆる85部門表で入手した。 また、1992年及び1997年)米国労働の就業者数のデータを入手したが、ともに農業の就業者は雇用者統計からは入手できないので、推計方法、及び元データを探索中である。労働統計に関しては、モントリオールの学会で米国労働省の労働統計局局長の方と面識をもったので、農業との整合性をつけるデータに関してはご協力いただけると考えている。 労働統計は上記のいわゆる85部門表の部門分類に農業以外は分類した。 資本コスト算出のための原価償却表は入手した。 1992年、1997年ともに米国表はU表とM表から取引表を作成しなければならないので、現在そのプログラムを作成の過程である。取引表を完成したのちに部門の統合を行う。今回は行統合のマトリックスと列統合のマトリックスを取引表に乗じる方法で統合する予定である。 また、日本の産業連関表(基本表の1955年以降)の基本表をすべて揃えた。
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