2003 Fiscal Year Annual Research Report
経済のグローバル化のもとでの日本型福祉国家のあり方の解明
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14530055
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
塚田 広人 山口大学, 経済学部, 教授 (80171966)
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Keywords | 福祉国家 / 比較研究 / 効率性 / 公正性 / 慈恵性 / グローバリゼーション / 新保守主義 |
Research Abstract |
1 日本型福祉国家の一研究テーマとしての、日本における雇用問題の現状について共同研究を行い、その成果を2003年10月に、国際シンポジウム「韓国、中国、日本における雇用構造の変化と政労使の課題」として報告、討論した(私はその実行委員長件議長)。ここには上記三国から計9名の研究者が参加し、一日は山口大学経済学部研究者を中心に研究報告をし、一日は公開シンポジウムとして討論した。そこでの成果を加えたものを近日出版する予定である。また、筆者は同書の編集者件著者となっている。 2 日本型福祉国家をヨーロッパ型のそれと比較研究するため、2003年9月にスペインの研究所、Consejo Superiorde Investigaciones CientificasのLuis Moreno教授をマドリッドの同研究所に訪問し、スペインの福祉国家体制の問題点を中心に議論した。あわせてマドリッド市と隣接するアルカラ市を訪問し、現地の人々の生活について現地のある家族から生活実態について説明を受け、またスペインに長く滞在する日西協会の方と同国の生活実態について意見交換を行った。また、マドリッド滞在中にイギリスのケント大学・ピーター・テイラー・グッバイ教授の主催するWAMSOC(Welfare Reform and the Management of Social Change)の研究グループと意見交換を行った。 3 2002年に私は日本型福祉国家をスウェーデン、イギリス、アメリカと比較した研究を刊行した(Economic Globalization and the Citizens' Welfare State, Ashgate)が、2004年3月にデンマークのコペンハーゲン大学を訪問し、イギリス・ヨーク大学のAlan Walker教授、スウェーデン・ソルデルテルン大学のスヴェン・ホールト教授、デンマーク・コペンハーゲン大学のピーター・アブラハムソン教授らを対象に同書の内容を報告し議論を行った。
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Research Products
(1 results)