2003 Fiscal Year Annual Research Report
市場・社会と国家の間-福清幇ネットワークの形成と日本社会経済の変遷
Project/Area Number |
14530101
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Research Institution | Musashino Art University |
Principal Investigator |
廖 赤陽 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (50308045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 天璽 国立民族博物館, 先端民族学, 助教授 (40370142)
王 維 香川大学, 経済学部, 助教授 (10322546)
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Keywords | 華僑・華人 / 福清幇 / ネットワーク / ローカル / グローバル / 移民 |
Research Abstract |
今年は基礎データの収集にとって肝心の一年であった。 公刊する史料が殆どない本研究にとって、資料収集は二つのルートで行われた。ひとつは、聞き取り調査で、もうひとつは、各会館・同郷会の出版物を中心とする内部資料の収集である。調査地域は、日本国内と国外に分けた。 1.国内調査:東京、横浜、神戸、岡山、高松を中心。留日華僑華人連合総会の陳会長をはじめとする各地の華僑総会の会長や福清幇のリーダへの聞き取り調査が行われ、福清の全国大会を参加し、オーラルヒストリの手法で常民として華僑史の構築を試みた。 2.国外調査:福清市、シンガポール福清会館、マレーシアの福清幇、サンフランシスコにおける福清移民と藩陽移民の調査、香港における移住者の調査などが実施し、中国の地方政府及び華僑事務部門のリーダと広く意見を交換した。これを通して、福清幇のネットワークの広がりとその原理を分析するための基礎データを整えた。 3.図書資料。聞き取り調査のほか、各福清会館、同郷会の出版物を中心に、関係資料345点を収集した。 4.研究成果の発表。国内外の学会誌、学会、研究会で7本の論文・研究報告を発表(公刊予定も含む)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 廖赤陽, 王維: "対日華文学的一個解読:三個範式与両個伝統"藍. 10. 113-128 (2003)
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[Publications] 陳 天璽: "『多文化共生への道』の1章(予定) 『日本社会と新華僑』"明石書店.
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[Publications] 廖赤陽: "『日本における華僑華人研究』在日中国人社会とそのネットワーク--地域・地方・国家"風響社. 277-296 (2003)