Research Abstract |
当初の研究実施計画に基づいて,以下の実績をおさめた。第一に,自動車メーカー,ディーラー,インポーター,業界団体等に対して,総計約100箇所の集中的なインタビュー調査および資料収集をおこなった。メーカーとしてはトヨタ自動車,日産自動車,本田技研工業,マツダ,ダイハツ工業,三菱自動車工業,ディーラーとしてはトヨタ,トヨペット,カローラ,日産,ホンダプリモ,三菱等の各チャネルおよび整備会社,インポーター/ディーラーとしては,ヤナセ,業界団体等としては日本自動車販売協会連合会,日本自動車工業会,自動車振興会,経済産業省自動車課,国土交通省,東京陸運局,等でインタビュー調査および資料調査をおこなった。第二に,国内調査と並行して,中国に三度訪問し,メーカーやディーラー,中古車交易市場等,計約100箇所,韓国にも訪問し,現代自動車等,計約20社での調査をおこなった。米国にも,計二度取材で訪問した。とくに全米自動車販売協会(NADA)の総会に参加し,貴重な情報を得た。これらの結果,従来積み重ねてきたデータを豊富化することができ,メーカー・ディーラー関係の国際比較をおこなう上での比較の座標軸を豊富化,立体化するための基礎データ収集に成果をおさめた。中国では,いわゆる3S方式のディーラーが全面的に登場するなか,従来のブース式の販売店が駆逐されるとともに,他方で新規に登場した3S方式のディーラーに中でも,過剰投資や販売不振の中で倒産していくディーラーが見られる等,WTO加盟にともなう自動車流通の近代化が進む中で全面的な再編が起こりつつある。 「11.研究発表」の項で示した論文・図書において上記の成果を公表した。
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