2004 Fiscal Year Annual Research Report
フランチャイジングの発展過程と組織間関係に関する調査研究
Project/Area Number |
14530128
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
小嶌 正稔 東洋大学, 経営学部, 教授 (40215257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 昭三 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70111333)
寺畑 正英 東洋大学, 経営学部, 助教授 (20328644)
村山 貴俊 東北学院大学, 経済学部, 助教授 (20285654)
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Keywords | フランチャイジング / メガフランチャイジー / 組織間関係 / フランチャイズ産業 / フランチャイズ組織 / 外食産業 / ショッピングセンター / 企業家 |
Research Abstract |
本年度は、フランチャイジング(以降FCと略記)の草創期企業に関する文献およびヒアリング調査から、システム的本質を解明する調査研究を行った。この調査は、FCは萌芽期において既にシステム的優位性とともに、本質的な課題を内包しており、それらを分析することでシステムの本質を明らにすることを目的とした。システム的本質とは、成功実証済みの製品やノウハウによって構成されるFCパッケージは、あくまで経営システム、ノウハウの基本と実施権に限定されるシステムであり、それらをFCとして商品化し、フランチャイジーの現場で生かすには、競争優位の源泉となりうる消費者内の情報蓄積を戦略的に行っていく必要があり、事業リスクを回避する経営システムとしてのFCは、フランチャイジーによる独自の継続的洗練化プロセスを条件とするシステムであることを示した。また日本的FCの発展において日本的契約意識が果たす役割、FCはシステム的な分類だけでなく生業的FCと多角化的FCに区分した上で検証しなければならないこと等を検証した。 また、複数フランチャイズ・多店舗展開フランチャイジー(以降メガフランチャイジーと略記)における調査を行い、相互依存関係、知識の移転とともに組織のあり方に関する調査を行った。メガフランチャイジーで急成長している企業の戦略的特徴は、フランチャイジングのライフサイクルの短縮化に対応し市場環境への即応性を追求するための、ポートフォリオ的運用と機会志向的組織にあった。 さらにショッピングセンター(以降SCと略記)が急成長する中で、SCはFCの最も重要な立地になりつつあり、SCとFCについて調査を行った。 理論研究では、NathanのE-Factorの文献を中心に組織間関係研究を行ったほか、FCの発展のカギとなっていると思われるFCの二元システムに関する理論研究を行った。
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Research Products
(3 results)