2004 Fiscal Year Annual Research Report
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14530134
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Research Institution | Koshien University |
Principal Investigator |
大塚 賢龍 甲子園大学, 現代経営学部, 教授 (60185311)
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Keywords | 秦、魏、晋、南北朝時代 / 伝統広告 / 商代の原始広告 / 広告媒体 / 広告理念 / ブランド / 広告コミュニケーション / 春秋時代 |
Research Abstract |
本研究は、研究計画の初年度として中国の伝統広告を中心に、各王朝の歴史的変遷とその特徴を系統的に構築するものである。中国の広告はいつ頃できたのであろうか。中国の広告の歴史を概観すると、商代の商業発展から商代原始広告の出現に始まるとされている。今年度「中国広告史」の研究は、主に、中国商代から春秋時代までの原始広告、秦朝から魏、晋、南北朝時代までの広告の雛形、大唐盛世と広告興隆、宋元時代広告の変遷、明代商業広告の興盛、清代商業広告の特色、五四運動から中華人民共和国建国前の広告、1949-1978年の期間における中国大陸の広告、台湾地区広告の変遷と発展、香港地区広告の変遷と発展、21世紀中国広告発展の動向等について、中国復旦大学、浙江大学、上海広告公司、電通上海支社、北京大学、北京広告公司、電通北京支社等の協力を得て、各種データを収集し、独自の研究調査を実施した。これらの時代順に、それぞれの時代の広告媒体の特性、広告の世論反応とマスメディア研究、中国広告媒体の社会的な役割と影響、中国新聞広告の真実性、中国広告の文化的概念、中国の広告クリエイティブと芸術、中国の広告理念とブランド戦略、中国の広告コミュニケーション技術の進歩、中国広告界著名人の紹介、そして中国広告界の課題、知識経済、情報化と広告の将来等のデーマの特徴と変遷を調べてきた。 今年度は、上海、杭州、広州、北京、西安、香港、台湾台北、台中、台南、台東、高雄など計3回実地研究調査を実施した。これらの大都市には、すでにセイコー、ミノルタカメラ、フジフィルム、アイワ、シャープ、松下電器ナションナル、トヨタ自動車等の日本企業と外国企業の巨大なネオンサインや看板が建ち並び、人々は旺盛な購買欲を満たすべく、確かで質の高い豊富な情報を広告に求めるまでに至った。この研究成果を2005年10月に日本広告学会関西部会で発表し、また同年8月中国復旦大学と浙江大学広告研究会にも、発表する予定である。なお、中国広告史に関する研究は、平成17年度に、日本と中国で、史上初めて書籍を出版する予定である。
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