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2002 Fiscal Year Annual Research Report

種族IIの星間ガス雲における星の形成とその化学進化の研究

Research Project

Project/Area Number 14540222
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

梅林 豊治  山形大学, 総合情報処理センター, 助教授 (60183753)

Keywords星間雲 / 星の形成 / 星間分子 / 星間磁場 / 化学進化 / 種族II
Research Abstract

マゼラン星雲のような重元素の量が極端に少ない種族IIのガス雲における星の形成と物質の存在形態を明らかにするため、次の研究を行った。
1.ガス雲を貫く磁束の散逸過程における固体微粒子(ダスト)の役割について一般的に調べ、電離度のきわめて低い星間ガスでは、低密度からダストが磁場と中性ガスの結合に主要な寄与をしていることを明らかにした。磁場の散逸時間は、ガスの収縮に伴う密度の上昇に伴って、オーム散逸の場合と同様、磁場の強度には依存しなくなること、その時間はオーム散逸に比べて10倍程度小さく、微少なダストの存在によって星間ガスを貫く磁束の散逸がきわめて効果的に起こることなどがわかった。この結果、種族IIのガス雲ではダストの量が大きく変化するので、その存在形態を調べることが、ガスの冷却過程やダスト表面での化学反応だけでなく、星の形成における磁場の散逸でもきわめて重要であることが確認できた。
2.種族IIのガス雲における荷電粒子密度、ガスの加熱と冷却による温度変化を調べるため、ガスの電離、基本的な化学反応と原子・分子のエネルギーレベルの励起などの素過程を調べ、荷電粒子密度、加熱過程と冷却過程を明らかにした。とくに、通常の暗黒星雲とは著しく異なっている宇宙線や紫外線強度によるガスの加熱と電離過程、重元素量の減少によってダストの存在形態が荷電粒子密度とガスの冷却率がどのように影響するかなどを中心に研究を行った。現在、これをもとにして、重力収縮に伴うガスの密度と温度の進化の道筋を調べるとともに、その化学進化を明らかにするため、反応データの整備・更新、プログラムの改良を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Takenori Nakano: "Mechanism of Magnetic Flux Loss in Molecular Clouds"Astrophysical Journal. 573. 199-214 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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