2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14540352
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 毅夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90011113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 健夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80272384)
山元 進 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (30262041)
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Keywords | LDA+U法 / GW法 / 動的平均場近似 / 逐次摂動公式 / 金属絶縁体転移 / クローン相互作用 / 軌道縮退 / Ni系層状化合物 |
Research Abstract |
密度汎関数理論と多体電子論の結合を目的として、以下のことを行なった。 1.[密度汎関数理論の枠内で、電子間クーロン相互作用にもとづく強い電子密度、スピン密度の揺らぎをあからさまに取り入れる方法論の発展と応用]: 強相関電子系の電子構造および金属絶縁体転移近傍での電子物性を第一原理に基づき求めることを目的として、層状化合物La$_{2-X}$Sr$_x$NiO$_4$の電子構造をLDA+U法により調べた。この物質は0<x<1で絶縁体であるが、歪みのない構造ではクーロン相互作用の効果を考えても金属状態を示す。このことからE$_g$タイプの局所歪の重要性を指摘した。 2.[多電子問題の理論の枠内で、摂動展開を用い動的電子密度揺らぎによる(動的)]遮蔽効果を取り入れた方法の発展と応用]: 第1原理電子構造計算と多体電子理論を結び付ける方法の1つとして、GW法のプログラムコードを開発した。k=0近傍でOffset法を導入し、計算負荷を増やさず精度を飛躍的に高めることに成功した。この方法を用いて、遷移金属、第三周期元素の酸化物の電子構造を計算し、動的遮蔽効果を議論しクーロン相互作用を見積もった。 3.[電荷揺らぎのダイナミックスに注目して発展してきた動的平均場理論と密度汎関数理論を結合し、新しい第一原理電子構造理論を構築する試み]: 多体電子論の立場から電荷の動的揺らぎを取り入れるDMFT(動的平均場近似理論)とLDA(局所電子密度近似)との結合を行ない、新しい逐次摂動公式を導いた。この方法の枠内で軌道縮退した系の金属絶縁体転移を調べた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] S.Yamamoto, T.Fujiwara: "Charge and spin order in RNiO$_3$(R=Nd, Y) by LSDA+U method"J.Phys.Soc.Jpn.. Vol.71. 1226-1229 (2002)
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[Publications] S.Yamamoto, T.Fujiwara: "Symmetry consideration and $e_g$ bands in NdNiO$_3$ and YNiO$ 3$"J.Phys.Chem.Solids. Vol.63. 1347-1351 (2002)
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[Publications] Atsushui Yamasaki, Takeo Fujiwara: "Electronic Structure of oxides MO (M=Mg, Ca, Ti, V) in the $GW$ approximation"Physical Review B. Vol.66. 245108 (2002)
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[Publications] Takeo Hoshi, Takeo Fujiwara: "An order-N quantum theory for electronic structures and its application to dynamical brittle fractures"Transactions of Material Research Society of Japan. Vol.27. 301 (2002)
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[Publications] Atsushui Yamasaki, Takeo Fujiwara: "Electronic Structure of transition metal Fe, Ni and Cu in the GW approximation"J.Phys.Soc.Jpn.. Vol.72 No.3. (2003)
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[Publications] Takeo Fujiwara, Susumu Yamamoto, Yasushi Ishii: "Generalization of the iterative perturbation theory and metal-insulator transition in multi-orbital Hubbard bands"J.Phys.Soc.Jpn.. Vol.72 No.4. (2003)