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2002 Fiscal Year Annual Research Report

流動電位係数の状態・溶存イオン種依存性の決定と三宅島地電位観測データへの適用

Research Project

Project/Area Number 14540390
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

上嶋 誠  東京大学, 地震研究所, 助教授 (70242154)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小河 勉  東京大学, 地震研究所, 助手 (00345175)
中井 俊一  東京大学, 地震研究所, 助教授 (50188869)
吉田 真吾  東京大学, 地震研究所, 助教授 (20202400)
Keywords流動電位係数 / 室内実験 / 自然電位 / 三宅島
Research Abstract

当初計画では,本年度に三宅島の火山体を形成している代表的な数種の玄武岩を採取し試料を作成,その試料に対して現状で実験が可能な100℃までについて流動電位係数決定実験を行い,係数のpH,塩濃度,イオン価数,温度依存性を決定する予定であった.しかし,追加交付であったこと,既存の実験装置の問題点(圧力容器,センサーの材質の問題から火山流体による流動電位現象を明らかにする上で重要となる低いpHでの実験ができない)が判明したことから,測定装置を組みなおす必要が生じた.そこで,測定装置の改良を図り,ガラスセルを用い,圧力センサーとして腐食に強いインコネルメタルを使用することにした.予察的な実験から,当計画が目指している条件下での測定が可能であることが確かめられた,
岩石試料の採取は,三宅島,神津島で行った,この際,神津島においては,自然電位の地形効果を明らかにするための自然電位マッピングも実施した.地形効果は,地下水が斜面を流れ下ることによる流動電位現象によって起こると考えられており,山側で負,海側で正となる電位分布が生じる.三宅島の地形効果が約1mV/m(高度1m上昇につき1mV電位が下降する)であったのに対し,神津島では約10mV/mと約10倍であった.三宅島は,塩基的なゲンブ岩であるのに対し,神津島は酸性的な流紋岩から成り立っている.このため,上記の地形効果の差が,両島で採取してきた岩石の流動電位係数の差によって説明できるのかどうかを実験的に明らかにすることも目標の一つに加えることにした.三宅島では,過去,繰り返し熔岩を噴出しており,岩石採取の折には,その各年代の岩石を採取するように努めた.
本年度は以上のように,実験装置の改良と,岩石試料の採取を行い,来年度の実験に備えた.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Sasai, Y, Uyeshima, M. 他7名: "Magnetic and electric field observations during the 2000 activity of Miyake-jima volcano, Central Japan"Earth and Planetary Science Letters. 203,2. 769-777 (2002)

  • [Publications] Zlotnicki, J., Sasai, Y., Yvetot, P., Nishida, Y., Uyeshima, M.他 9名: "Resistivity and self-potential changes associated with volcanic activity: The July 8, 2000 Miyake-jima eruption (Japan)"Earth and Planetary Science Letters. 205,3-4. 139-154 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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