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2003 Fiscal Year Annual Research Report

季節海氷域の形成に関わるアイスバンドの役割

Research Project

Project/Area Number 14540410
Research InstitutionToba National College of Maritime Technology

Principal Investigator

石田 邦光  鳥羽商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (80149939)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大島 慶一郎  北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (30185251)
Keywordsアイス・バンド / 季節海氷域 / MOS-1 / 1b MESSR / 氷縁 / Wave radiation theory / 大気場 / ECMWF
Research Abstract

アイスバンドのバンド幅、バンド間隔、バンドの長軸の計測には、昭和基地で受信されたMOS-1/1b MESSR(分解能 50m)のクイック・ルック(Q/L)画像を使用した。また、海氷密接度の算出にはBootstrapアルゴリズムを使った(Comiso and Steffen,2001)。気象データとしては、ECMWFの再解析データ(ERA-15)を用いた。なお、解析期間は1989年〜1993年の8月〜12月である。アイスバンドの形成メカニズムとして、その可能性が示唆されるのはこれまでの解析から、風によって生じる波の応力によって氷盤が集まりアイスバンドを形成するという「Wave radiation theory」(Wadhams,1983)である(Ishida et al.1999;末武,2000)。このことから,アイスバンドの形成には海上風が大きく関与している。そこで、海上風とバンド幅、バンド間隔およびバンドの長軸方向との相関を調べた。観測日の海上風とバンドの各計測値との相関はあまりないが、3日前まで(観測日を含めた計4日間)の平均風速との相関が、バンド幅、バンド間隔ともに高いことが分かった。そこで、気象データとしては、この4日間の平均値を使用することにした。平均風速とバンド幅およびバンド間隔の関係では、バンド幅よりバンド間隔の方が高い相関を示した。バンドの長軸方向と風向との偏差については、4日間平均で見てみると、分散は小さく、80〜90度が一番多く、60〜100度に集中していることが分かった。この結果は、Wave radiation theoryを立証する重要な要素の一つである。また、4日間の平均値で検討してみるとバンド幅、バンド間隔ともに、風応力に相当する風速の二乗と高い相関が見られ、これらのことからも、アイスバンドのバンド幅、バンド間隔は数日間の平均的な大気場によってコントロールされている可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 石田邦光, 大島慶一郎: "南極海におけるアイスバンド構造大気場の関係"第26回極域気水圏シンポジウム講演要旨. 142-143 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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