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2002 Fiscal Year Annual Research Report

自己集合型ナノリングの設計と機能

Research Project

Project/Area Number 14540543
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

幅田 揚一  東邦大学, 理学部, 助教授 (40218524)

Keywordsアミン / 配位子 / 超分子 / ナノリング / 銀 / 自己集合 / ピリジン / 大環状
Research Abstract

本研究では二個の3-ピリジン環をもつ第三級アミンとAg^+から形成される錯体の構造について検討を行った.フェニル基,アダマンチルメチル基およびシクロヘキシルメチル基を持つ配位子(以下1,2,3)は1,2-ジクロロエタン中,NaBH(OAc)_3の存在下,3-ピリジルカルボキシアルデヒドと相当する第一級アミンの反応で合成した.またアントリルメチル基を持つ配位子(4)は1,2-ジクロロエタン中,NaBH_4の存在下,3-アミノメチルピリジンと3-ピリジルカルボキシアルデヒドの反応によってN,N-ビス(3ピリジルメチル)アミンを合成し,次いで9-アントラアルデヒドと反応させて全収率20%で合成した.1〜4のAgOTf錯体の構造をX線結晶構造解析によって確認した.1のAgOTf錯体ではAg^+は二つのピリジンによる2配位構造をとり,直線的な高分子錯体であることがわかった.Ag^+とピリジンN原子の間の結合距離は約2.15Åであった.この錯体ではフェニル基の炭素とAg^+の間の距離が3.66Åであり,Ag^+-π相互作用が示唆された.2と3のAgOTf錯体におけるAg^+も二つのピリジンNによる2配位であった.これらはいずれも二分子の配位子が二つのAg^+によって架橋されたメタシクロファン構造をとっていることがわかった.Ag^+-N間の結合距離は2-AgOTfでは約2.17Å,3-AgOTfでは約2.15Åであった.一方,4-AgOTf錯体におけるAg^+は,四つのピリジンによる4配位をとることがわかった.この錯体も高分子状錯体であるが,右図のように二種類のメタシクロファンがAg^+によって橋架けされて交互に連なった構造をとっている.以上のように3-ピリジル基を二個持つ第三級アミンのAg^+錯体では中心の窒素原子に結合している芳香族/脂肪族置換基によって,錯体の構造が多様に変化することがわかった.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Y.Habata, Y.Fukuda, S.Akabori, J.S.Bradshaw: "Alkali metal ion selectivities of podands that form pseudo-cyclic structures by intramolecular hydrogen bonding."J. Chem. Soc., Perkin Transactions 1. 865-869 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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