2003 Fiscal Year Annual Research Report
制限給餌による視交叉上核非依存性の概日リズムに関与する生物時計機構の解析
Project/Area Number |
14540635
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
千葉 篤彦 上智大学, 理工学部, 助教授 (40207288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯郷 雅之 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10232109)
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Keywords | Cryptochrome / ノックアウト / 制限給餌 / 行動リズム / 視交叉上核 / マウス |
Research Abstract |
1.昨年度完成させた非24時間周期の自動制限給餌装置を用い、Wild typeマウス(野生型)とCry1&2ダブルノックアウトマウス(無周期型)を恒暗条件下で行動リズムを記録し、一日のうちの決められた時刻に4時間だけに給餌をする制限給餌を行った。この結果、野生型、無周期型ともに制限給餌リズムに同調した明瞭な活動リズムが出現した。制限給餌を自由摂食に切りかえると、野生型では制限給餌を行う前に現われていたフリーランニングリズムの延長線上の位相に再びフリーランニングリズムが現われた。このことにより少なくとも本実験で用いている系統のマウスでは制限給餌下では制限給餌リズムを司る生体時計は視交叉上核の時計の影響を受けないことが示唆された。一方、無周期型マウスでは制限給餌を自由摂食に切りかえると、それまでの制限給餌に同調した活動リズムは周期は不安定になるものもしばらく維持されるという結果が得られた。これは無周期型マウスにおいては明暗サイクルから恒暗下に移すとそれまでの活動リズムが直ちにを消失することを考えると非常に興味深い結果である。 2.様々な周期の制限給餌リズムを与えてCry1ノックアウトマウス(短周期型)やCry2ノックアウトマウス(長周期型)がどの範囲の周期に同調するかを調べる実験では、短周期型では24時間の周期の制限給餌リズムには同調できないことが分かった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] A.Chiba: "Dissociation between the circadian rhythm of locomotor activity and the pineal clock in the Japanese newt."J.Comp.Physiol.A. 189. 655-659 (2003)
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[Publications] D.Nakahara: "Bimodal circadian secretion of melatonin from the pineal gland in a living CBA mouse."Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America. 100. 9584-9589 (2003)