2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550030
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
作道 訓之 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20267719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 啓治 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (30281455)
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Keywords | PET / プラズマ / イオン注入 / 改質 / アモルファスカーボン / ダイヤモンドライクカーボン / ガスバリアー性 / ボトル |
Research Abstract |
昨年度までの研究により、PETシートに窒素イオンを注入することにより、PET分子が分解して水素が抜けてゆき、残った炭素がアモルファス状の、いわゆるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)になり、このことによって酸素や炭酸ガスに対するバリア性が数倍向上することを確認した。更に、ボトル状のPETの内面にイオン注入をするため、新しいイオン注入の方法を考案し、既存装置と電源を改造して味見的な実験をした結果、注入されたボトル内面のラマン分光による測定で、シートのときと同じアモルファスカーボンが形成されていることがわかった。これらの実験結果をもとに、今年度は 1.PETシートでの追加の確認実験として、シート両面にイオン注入を行った。その結果バスバリア性が片面の場合のほぼ自乗の値になることがわかった。これは理論的に予想していた値にほぼ等しい。 2.実用化を想定したPETボトル専用のプラズマイオン注入装置を試作した。真空チャンバーはPETボトル1つが丁度入る大きさにしたので、大気圧から真空引きを始めてイオン注入できる圧力(〜1Pa)になるまでの時間が1分位にまで短縮できた。 3.ボトル形状のままでのガスバリア性を確認したところ、酸素ガス、二酸化炭素ガスに対してガスバリア性が2〜3倍向上することが確認できた。
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Research Products
(8 results)