2002 Fiscal Year Annual Research Report
光秘匿データ記録蓄積および圧縮伝送システムに関する研究
Project/Area Number |
14550039
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
野村 孝徳 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (80222206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 昌志 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助教授 (60243325)
似内 映之 和歌山大学, システム工学部, 助手 (00304189)
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Keywords | 光暗号化 / ホログラフィー / 光セキュリティー / ディジタルホログラフィー |
Research Abstract |
これまでに提案されている2次元情報の光暗号化システムは,そのほとんどが光波の位相変調により入力情報のフラウンホーファー回折パターンを暗号化する手法であった.これに対し,3次元情報の光暗号化は入力情報のフレネル回折パターンの暗号化を行う必要がある.そこで本研究では物体光を位相変調し3次元情報をディジタルホログラフィー技術を用いて光暗号化する手法を提案する.物体光とディジタルホログラフイーを記録するCCDカメラとの間に鍵となる位相変調物体(以下,暗号化マスク)を配置する.物体光は暗号化マスクによって位相変調を受ける.位相変調を受けた物体光の複素振幅を参照光との干渉によりホログラフィックにCCDカメラに暗号化ホログラムとして記録する.このとき,鍵となる暗号化マスクそのもののホログラムも記録する.これは後に暗号化ホログラムを復号する際に必要となる情報である.復号は次のような処理が必要となる.(1)CCDカメラで記録された暗号化ホログラムの暗号化マスクが配置されていた所における複素振幅をフレネル回折に基づき計算機により求める.(2)CCDカメラで記録された暗号化マスクのホログラムから暗号化マスクが配置されていた所における複素振幅をフレネル回折に基づき同様に計算機により求める.(3)(1)で得られた複素振幅に(2)で得られた複素振幅の共役を乗じる.(4)(3)で得られた複素振幅から所望の位置における複素振幅を計算機により求める。以上の処理により3次元物体が正しく復号される.本手法の特徴は復号の際に「暗号化マスクの複素振幅」,「暗号化マスクの位置」の両者が正しくないと復号に失敗するという点である.光学的に記録したディジタルホログラムを用いて計算機シミュレーションにより提案手法が有効であることを確認した.
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[Publications] Takanori Nomura, Shunji Mikan, Yoshiharu Morimoto, Babram Javidi: "Secure optical data storage with random phase key codes by use of a configuration of a joint transform correlator"Applied Optics. 42・8. 1508-1514 (2003)
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[Publications] Takanori Nomura, Shunji Mikan, Yoshiharu Morimoto, Babram Javidi: "Secure optical data storage with a random phase key code based on a configuration of a joint transform correlator architecture"Proc. Soc. Photo-Opt. Instrum. Eng.. 4771. 275-282 (2002)