2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550111
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大成 尚 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60277853)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 寛基 早稲田大学, 理工学部, 助手 (10350464)
|
Keywords | 生産システム / 自律分散制御 / 生産制御 / フレキシブル生産 |
Research Abstract |
変種変量生産に即応できる超フレキシブル生産システムが必要とされている。その実現方法として、自律分散型生産システムが研究され、本研究では生産進行制御機構の設計に着目して、2つの課題に取り組んだ。 まず、具体的な対象職場としている機械加工製品を製造するジョブショップでは、それぞれの加工作業について実行可能な設備が複数あり、加工作業の実行先設備を決める作業差立ルールによって生産効率が変化する。従来研究では、ECT (Earliest Completion Time)ルールが最もリードタイムの短縮や生産量増大を実現している。しかし、生産負荷が高く、設備間に能力差がある場合では、ECTルールよりも設備間の負荷を均一化させるルールの方が良い場面があることを確認している。そこで、ECTルールと負荷均一化ルールが有効な生産条件を明確にした。その結果、生産負荷と設備間作業スピード差の間数で、設備選択ルールを決定することが可能であることを、待ち行列による理論的解析にて示し、シミュレーションにて確認した。今後の課題は、個々の設備やジョブに対する指示系や、ショップ全体の状況把握ができない自律分散型生産制御システムにて、負荷均一化ルールでの設備選択を実現するための方法として考えている目標達成型制御を実現することである。 さらに、自律した設備は自身の状況を詳細に把握することが可能であるので、詳細な作業計画を作成することが可能となる。しかし、従来の作業計画の方法には、作業の所要時間の多くを占める段取り作業については、計画ロジックが作成されていないため、計画した作業内容と実際の作業内容が異なってしまう。その結果、予定通りの生産を困難にし、生産リードタイムの増加や、生産量の減少を引き起こす。そこで、特に直前加工作業による段取り状態を考慮した冶具・工具段取り作業計画機能を開発した。
|
Research Products
(1 results)