2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550121
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
森田 信義 静岡大学, 工学部, 教授 (70022233)
|
Keywords | 福祉機器 / 歩行訓練装置 / 上下振動 / パワーアシスト / 共振 / リハビリテーション / 高齢者 |
Research Abstract |
歩行訓練装置は、高齢者・障害者の自立した生活を支援していく機器のうちの1つであり、その開発が望まれている.これまでの歩行訓練は平行棒や歩行器を利用したものが多く,訓練者だけでなく補助者にも大きな負担をかけている.また動力を利用した歩行訓練装置が開発されているが,高価なために主にリハビリ施設や病院などで使用されている. 本研究は,歩行補助力として床を上下運動させ、上下運動の振動数を歩行障害者の足の自由振動数に近づける歩行訓練装置を開発することを目的とし,床板の振幅・振動数などを簡単に制御でき、家庭用として使用できるよう100ボルトサーボモータを使用したスクリューリンク式およびフォークリフト式上下運動歩行訓練装置を設計・製作した.それらの装置を用いて健常者、高齢者、模擬障害者による歩行訓練実験を行った。ポジションセンサによる身体各部の軌跡測定,ロードセルによる床反力測定を行った結果、高齢者、障害者に特有の身体各部の軌跡,床反力があることがわかった.特に膝関節の軌跡やつま先での作用力に特色がみられた。また高齢者、障害者にこれらの歩行訓練装置を使用した際のアンケートに答えてもらい,上下運動による歩行訓練に対する利点・問題点を指摘してもらった.その結果,スクリューリンク式装置はコンパクトで家庭等として適していること、フォークリフト式装置は訓練位置を低くでき、障害者に適していることなど、これらの装置は歩行訓練の初期および中期段階で有効であることがわかった.
|