2004 Fiscal Year Annual Research Report
機能性流体中の超音波伝播特性と鎖状クラスター構造との関係
Project/Area Number |
14550158
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
澤田 達男 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (00162545)
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Keywords | 磁性流体 / MR流体 / 機能性流体 / クラスター / 超音波 / 音速 / 磁場 |
Research Abstract |
本研究では,磁性流体中に形成される鎖状クラスター構造と超音波伝播特性の関係を明らかにする事を目的として以下のように研究を遂行した。 (1)鎖状クラスターの成長過程を定量的に評価するために,画像処理システムを導入し,可視化計測システムを構築した。 (2)光学顕微鏡で取り込んだクラスター画像にフィルターをかけ,二値化して解析を行った。試行錯誤の上,最適なフィルターおよび閾値を得ることができた。 (3)得られた画像から以下の4つに着目してクラスター成長過程の定量的評価を試みた。 (1)クラスター長さ,(2)クラスター長さの合計,(3)クラスター面積,(4)画像明度の標準偏その結果,クラスターの面積および,画像明度の標準偏差,が有効な指標であることが明らかになった。しかし,クラスター成長過程の詳細なる定量的評価までには至らなかった。 (4)つぎに,機能性流体の一つとして,MR流体を取り上げ,その音速測定のための新しい装置を製作し,音速測定を行った,その結果,磁性流体よりも遙かに応答性がよく,印加磁場直後に音速上昇が見られ,その後の経時変化はあまり見られなかった。また,流動場での音速測定を試みた結果測定可能であることが明らかになった。
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Research Products
(4 results)