2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550164
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
山口 博司 同志社大学, 工学部, 教授 (80191237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 邦雄 福島大学, 理工学群, 助教授 (80251883)
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Keywords | 磁性流体 / MHD発電 / 電気伝導性高分子 / 熱・動力サイクル / 2成分混合系流体 / 低沸点混合磁性流体 / ボイド率計測 / 流動様式判別 |
Research Abstract |
磁性流体を用いたボイド率計測において,測定対象となる液相に,液相となる液体の物性に変化を与えない微量の磁性流体を添加することによって,通常の気液二相流のボイド率計測まで拡張を行なった.検証実験より,これまでに存在しているボイド率計測方法と比較し,非常に小さい誤差で測定が行なえる結果を得た.また,気液界面に発生する磁気分極効果を加味した測定理論を提唱した.さらに,本測定方法から得られるデータ波形を解析することにより,流動様式の判別が行うことができる知見を得た. 感温性磁性流体の沸騰二相流による駆動力・熱輸送特性に関する研究において,印加する磁場形状を実験および理論から求め,熱輸送特性に与える影響を解析により検討した.また,解析により駆動力発生部における最適化に関しても検討を行なった.その結果,磁場発生に用いるソレノイドコイルがある一定長さを越えても磁気体積力による効果は変化見られないものの,沸騰により気泡ポンプ効果が上昇する知見を得た. 円形流路内に部分的に磁場保持された封入フィルム膜,磁性流体膜に関する研究では,膜として使用する磁性流体に粘弾性流体を混入することにより弾性効果を持たせ,これまで問題となっていた飛散の抑制に関する検討が行なわれた.実験に先立ち,粘弾性効果を加えた磁性流体のレオロジー特性に関する検討を行い,粘弾性効果が十分に発揮できる磁性流体であることが確認された.また,検証実験では,粘弾性効果を加えた磁性流体を用いることにより飛散性を十分に抑制できることを確認した. 導電性高分子混合磁性流体を用いたMHD発電特性に関する研究においては,混入する導電性高分子の種類を替えることにより導電性の向上に成功した.また,MHD発電時における温度変化の発電出力に及ぼす影響を実験的に検証した.その結果,温度上昇に伴い導電性高分子混合磁性流体の導電率が上昇し,発電出力も向上する知見を得た.さらに解析コードに関しても検討を加えた.
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Research Products
(6 results)