2004 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ流体環境におけるマイクロツールによるレーザーマイクロマニピュレーション
Project/Area Number |
14550233
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
新井 史人 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90221051)
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Keywords | 光ピンセット / マイクロツール / マイクロマニピュレーション / 細胞操作 / マイクロ流体チップ / 培養 / 蛍光観察 / バイオMEMS |
Research Abstract |
(I)マイクロツールの設計と製作 (1)マイクロツールの製作:光硬化性樹脂に紫外線を照射してマイクロツールを製作する方法に関して研究し,様々な種類のマイクロツールを製作した.マイクロツールを蛍光色素または色素で染色したり,マイクロビーズを連結して機能性マイクロツールを試作した. (2)マイクロツールによる微生物の操作:マイクロツールを用いて微生物をツールに固定し,間接操作を試みた.イースト菌の搬送では,光硬化性樹脂によって,マイクロビーズに菌を固定し,ビーズを光トラップして搬送することで高速に搬送することができた. (II)マイクロツールの環境投入と環境制御 (1)マイクロツールの環境投入方法:光硬化性樹を環境中に安定して供給する方法に関して研究した.親水性や疎水性の光硬化性樹脂の濃度を調整して,紫外線を照射することで,マイクロツールをチップの内部にてその場で製作できた. (2)マイクロ流体環境設計と製作:マイクロチップを試作し,光硬化性樹脂によりチップ内部に細胞を固定して,細胞反応を計測するための流体環境を制御することに成功した.イースト菌を用いて細胞培養や蛍光反応などの実験を行い,単一細胞解析が可能であることを確認した. (III)マイクロツールによる目標物の位置・姿勢操作の安定化 (1)レーザーマイクロマニピュレーションによる安定操作:マイクロツールを複数安定に軌道制御するため,マイクロツールのサイズに依存したブラウン運動の影響を考慮して,安定搬送条件を解析的に導出した.また,光トラップ力を計測し,導出した安定操作条件が有効であることを実験的に確認した.これにより複数の対象物を安定して軌道制御できた. (2)レーザーマイクロマニピュレーションによる位置・姿勢制御:3つのマイクロビーズを三角形に連結して,この姿勢と位置を独立して制御することが可能となった.
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Research Products
(2 results)