2004 Fiscal Year Annual Research Report
身体性に基づく仮想空間協調設計支援システムの研究・開発
Project/Area Number |
14550241
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Research Institution | DOSHISHA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大久保 雅史 同志社大学, 工学部, 教授 (10233074)
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Keywords | 仮想空間 / 協調設計 / 3次元形状評価 / 遠隔コミュニケーション / 身体性 / 視点変更 / アバター / 視触覚-行為連動系 |
Research Abstract |
現在,インターネットの普及や,市場のグローバル化により,製品設計も複数の国や地域にまたがって行われることが多くなってきた.設計時間の短縮やコストの削減を目的として,遠隔地にいる複数の作業者が同一画面を共有しながら協調作業を行えるコラボレーション支援システムを導入している企業もある.しかし,製品化されているコラボレーション支援ツールの多くはコミュニケーション手段が文字,もしくは音声がほとんどで,身振り,手振りといったノンバーバルな情報を伝えることができない.相手に細かな説明を行うときや相手の反応を見るときには身振り,手振りやうなずきや表情などのノンバーバル情報はコミュニケーションにおいて重要な役割を果たすと考えられ,遠隔地の複数の作業者が円滑に協調作業を行うためには,身体的な動作を含めたコミュニケーションを支援することが重要であることは明らかである. 最近では,ノンバーバル情報がコミュニケーションに及ぼす影響の重要性が広く認識され,身体性に着目した遠隔コミュニケーション支援そのものに対する研究が数多くなされている.しかし,これらの研究の多くはあくまでコミュニケーション支援が目的であり,直接コラボレーション支援に利用するのは困難である. したがって本研究では遠隔地の複数の設計者が仮想空間を共有し,ユーザの身体動作を反映する相手と自己のアバタを介して製品設計を協調的に行えるシステムを研究開発している.具体的には,仮想空間を利用した3次元形状評価のためのコラボレーション支援システムの研究開発を行っている.本システムは2人のユーザが仮想空間で相手と自己のアバタを介してコミュニケーションしながら,協調的に形状評価を行うものであり,このシステムを利用して,身体的なコミュニケーションが遠隔コラボレーションにおよぼす影響について検討し、良好な結果を得ている.
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Research Products
(4 results)