2002 Fiscal Year Annual Research Report
自律移動型パケットによるアクティブネットワークの研究
Project/Area Number |
14550348
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
寺田 松昭 東京農工大学, 工学部, 教授 (90313303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
但馬 康宏 東京農工大学, 工学部, 助手 (00334467)
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Keywords | アクティブネットワーク / カプセル方式 / 実行環境 / ルータ |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)アクティブネットワークにおけるセキュアなネットワークノード実行環境の開発、(2)自律移動型のパケットを実現するアクティブルータの開発、(3)アクティブネットワークを活かすアプリケーションの探索である. 平成14年度は、上記の目的にそって、初年度の研究を推進し、以下の実績を得た. (1)アクティブネットワークの実行環境を開発した. ノードOS(Linux)上で動作する開発環境を2種類開発した.1つは、プログラマブルスイッチ方式を実現するための開発環境であり、エージェント技術を用いることで柔軟性を向上させた点に特徴がある.2つめは、カプセル方式に基づく開発環境であるが、カプセル方式の欠点であるプログラムサイズの制限(最大パケット長以下)を無くすために、改良した方式である.すなわち、プログラムを分割して、複数のパケットにより転送して、パケットが着くたびに即座に実行開始できるようにした新方式「パイプライン方式」を開発した. (2)アクティブネットワークの実行環境の評価を行った. LinuxをOSとするサーバに、本研究で開発したアクティブネットワークの実行環境を載せて動かし、サーバをアクティブノードとして動作させた.アクティブノード複数台をLANで接続して連携動作させ、パケットを"ストア&コンピュート&フォワード"させた.さらに、テストプログラムにより、実際にパケットを転送することで開発した実行環境の動作を確認すると共に、性能を評価した.
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