2004 Fiscal Year Annual Research Report
モバイル手話通信のためのマルチチャネル低ビットレート手話動画像伝送に関する研究
Project/Area Number |
14550360
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮尾 淳一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (30200124)
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Keywords | 手話 / 動画像圧縮 / 低ビットレート / モバイル / テレビ会議 / Java |
Research Abstract |
聴覚障害者がモバイル環境下において、テレビ電話により手話を用いてコミュニケーションを行うことを想定して、超低ビットレート手話動画像伝送に関する研究を行った。本年度は、その基礎的研究を実用的な研究とするために、以下の(1)-(5)を実施した。 (1)手話動画像圧縮アルゴリズムの改良:昨年度までに考案した超低ビットレート手話伝送のための圧縮アルゴリズムは、処理過程で8枚の連続画像フレームを必要としていたため、処理遅延が大きかった。本年度は、手の動きベクトルを求めて、これを併用することにより、処理遅延を小さくする改良を行った。 (2)エンコーダプログラムの考察:上記の圧縮アルゴリズムをMPEGなどの汎用エンコーダに組み込むことにより、冗長な処理を排除することに関して考察した。具体的な実装に関しては、画像データの画素数や画像表現の相違があり、冗長性を除外した実装は行えなかった。 (3)1対Nテレビ会議ソフトウェアの検:今年度新規に購入したノートコンピュータ1台にPCカメラを装備して、昨年度までに購入したノートコンピュータなど複数のコンピュータ間の画像伝送を試みた。現在のところ、Windows APIを利用したソフトウェアで試作しているが、安定性に問題を残している。 (4)Java環境における実装の検討:手話動画像の伝送を行うためには、インターネットなどによる配信が必要だと考えられるため、ネットワーク環境に適したJava言語によるプログラム実行とその処理時間短縮の考察を行った。プログラムのリファクタリングにより数%の処理時間短縮を実現した。 (5)手話画像圧縮アルゴリズムによる定量的評価:開発した圧縮プログラムの性能を定量的に評価した。これにより、データ量を50%以下に抑えられることが分かった。現在、これをさらに改善する方法について考察中である。
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Research Products
(2 results)