2004 Fiscal Year Annual Research Report
通信・放送融合型情報ネットワーク構築のためのUHF帯電波伝搬特性の研究
Project/Area Number |
14550361
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
生越 重章 国立大学法人香川大学, 工学部, 教授 (00304577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 正治 岡山大学, 工学部, 教授 (50335577)
吉田 彰顕 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (50316139)
西 正博 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (30316137)
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Keywords | 通信放送融合ネットワーク / 電波伝搬特性 / UHF帯 / 移動通信 / 奥村-秦式 |
Research Abstract |
16年度は、前年度からのUHFテレビ放送帯電波伝搬特性走行実験を継続するとともに,システム設計に関連する事項について検討した。以下に主な検討内容と結果を示す。 (1)電波伝搬特性走行実験 屋外走行受信環境でのダイバーシティ受信効果について検討した。2つのブランチにおける受信レベルの累積分布は、レイリー分布と比較して高いレベルの分布が多く、見通し伝搬の存在を裏付けている。測定系は、合成受信機能を具備していないため、ブランチ間の受信レベル差に基づいてダイバーシティ受信善効果を見積もった。前後、左右設置とも、受信レベル差が3dB未満である割合は55%程度である。このことだけをみれば、ダイバーシティ受信効果は少ないといえるが、改善量は測定場所にも依存するため、より厳密な分析を継続する。 (2)システム関連事項 (1)通信放送融合システムの形態 下りにテレビ放送、上りに移動通信システムの適用を前提として、セル構成と周波数割当について検討した。overlapped法とsuperimposed法の特性について比較した。 (2)サービスエリアの評価 伝搬損失距離特性に基づき、走行受信を前提としたシステムのサービスエリアを評価した。受信レベル変動幅が大きいことにより、デジタル放送では、従来のアナログ放送エリアの35〜55%に減少する可能性があることを指摘した。 (3)情報配信アルゴリズム 利用者のアクセス頻度、データサイズ、リンク伝送速度などに基づいて次のフェーズに配信するデータを適切なリンクに割り振る方法について有効性を明らかにした。
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Research Products
(2 results)