2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550375
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
半谷 精一郎 東京理科大学, 工学部, 教授 (70147510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 賢二 日本ビクター株式会社, 技術開発本部, 主任研究員
浜本 隆之 東京理科大学, 工学部, 助教授 (10297624)
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Keywords | MPEG2 / 走査方式 / 画質評価 / 視覚特性 / DSP / 高画質符号化 |
Research Abstract |
前年度に検討した画像符号化方式を発展させ、対象画像に適応的な強調処理を行なう新しい符号化方式について検討を行った。以下に示すように、符号化方式の提案とDSPを用いたエンコーダ・デコーダの設計と構築、それを用いたリアルタイム画質評価実験を行ない、本方式が有効であることを明らかにした。 1.新たなエンコーダおよびデコーダの設計 事前に空間的な強調を施した画像を符号化し、復号化した後に逆強調処理を行なうことで、符号化効率を損なわずに主観画質を向上させる圧縮方式を提案した。特に、高周波成分では強調の強さを適応的に変化させる方法を検討した。ブロック単位でDCTや動き補償を行なうことに起因する、ブロック歪等の雑音を効率的に除去できることを確認した。また、リアルタイムに主観評価実験を行なうことのできる、符号化評価システムをTI社のDSPを搭載したボード上に設計、構築した。 2.動画像の画質評価の検討 開発したリアルタイム符号化評価システムを用いて、主観評価実験を行なった。様々な標準画像の他に、通常のテレビ放送の映像を用いて評価を行ったところ、強調・逆強調処理による画質の劣化は特に見られず、ブロック歪が効率的に軽減されていることが分かった。 3.1080i系への展開 本研究で提案した符号化方式をHDTVレベルの解像度へ適用した際の問題点等について検討を行った。 4.研究の総括 本研究の問題点をまとめ、その改善方法について検討した。
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Research Products
(2 results)